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北海道北広島市

・ブドウ苗木園を開園
家島 直希(いえしま・なおき)さん
山手町在住。
10年間会社勤めの後、結婚を機に北海道に移住。農業研修を経て令和3年、恵庭市で新規就農。農地を取得し北海道初ワイン用ブドウ専門の苗木商「北海道ブドウ苗木園」を開園した。現在、北広島でもブドウの苗木を育てている。

◆夢は北広島産ワインを造ること
◇ワイン好きが高じて
京都府出身の家島さんが北海道にやってきたのは約10年前。妻の実家があり、農業や田舎生活への思いが大きくなったことが理由だ。もともと夫婦そろってワイン好きだったことから、ワイン造りにも興味があった。北海道に移住してからも最初は会社勤めしながら情報を集めたり、ワイナリー巡りをしたりして、いずれワイン醸造ができたらいいなと考えていた。「余市町のワイナリーに訪れたとき、素人の自分に畑を回りながら丁寧に対応してくれたことに感動しました。ここが私の原点になっています」と話してくれた。

◇ブドウ苗が足りないなら自分で
家島さんがブドウ栽培を始めようと考えたとき、折からのワインブームでワイナリーが多数設立されていたためブドウの苗木が手に入らなかった。北海道に苗木商が1軒もないことも分かり「それなら自分が苗木商をやればいいのでは」と考えた。
一番近い苗木商が山形県だったが寒冷地の北海道で、そのまま植えても育たない可能性が高い。家島さんが接ぎ木で寒さに強い苗木を増やし、苗木販売やブドウ栽培に関する相談に乗っている。

◇北広島が大好き
「北広島は小さい子が遊べる所が多く、近所の方たちも良い方ばかり。妻の実家に近いし、ワイン産地の余市町や空知地方へも高速道路に乗るとすぐ。新千歳空港などへの交通の便も良いです。最近エスコンフィールドHOKKAIDOに試合を見に行き、息子はファイターズファンになったようです」と笑顔で話した。

◇夢のワイン造りへ
昨年、植えた苗がシカに食べられ半分以上枯れてしまったそう。そのためインターネットで不特定多数の人に出資者になってもらうクラウドファンディングを使い、シカからの食害を防ぐ電気牧柵や苗木を購入。協力してくれた方たちのためにも、苗木が育つための努力を惜しまない。
ブドウが育って実をつけ、北広島産のおいしいワインができるのが今から楽しみだ。

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