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公共交通を守っていくために

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北海道名寄市

■宗谷本線の歴史
旭川〜名寄間は、天塩線として建設され、旭川から名寄に向かって段階的に開業しながら1903年(明治36年)に全線が開業しました。
名寄〜稚内間は、天塩線、天塩南線、天塩北線として建設され、1926年(大正15年)に稚内までの全線が開業しました。
その後、路線の編入・分離・改称を行い、1930年(昭和5年)に現在の宗谷本線となりました。

■鉄道の利用状況
旭川〜名寄間の輸送人員では、昭和50年と令和3年の比較で、約7分の1に減少し、名寄〜稚内間の輸送人員で見ると、約11分の1に減少しています。原因としては、この区間の人口減少や自動車の普及などにより、移動手段が自動車にシフトしていることに加え、令和2年から猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症の影響により輸送人員が大きく減少したことが考えられます。


表:宗谷本線輸送人員(1日1kmあたりの平均人数)

■バス・鉄道の特色
公共交通を担うものとして、バスと鉄道があげられます。
バスの特色としては、短距離移動や需要に合わせた柔軟なダイヤ編成により、利用の多い病院や商店街の前に停留所を設置することができ、利用者の最寄りの停留所から目的地の近くに移動することができます。
一方、鉄道の特色は、何といっても大量輸送・高速長距離移動が可能なことです。通勤・通学時間帯や特急列車の運行は鉄道の特色を十分に発揮しているといえます。
とりわけ鉄道は「路線が地図に掲載されている」点において他の公共交通と大きく異なっており、地図を見ながら経路や時刻を検索できるという特色があります。

■公共交通を守っていくために
名寄市におけるバスと鉄道はどちらも民間企業が運営しており、持続して運営を続けるためには一定程度の利用者が必要です。
そのため、将来に渡り公共交通を守るとともに、移動手段を複数持ち続けられるよう、マイバス・マイレールの意識を持ち、通勤や出張、レジャーなどで公共交通機関を積極的に利用しましょう。

■みんなで利用してみよう
公共交通は単に移動するだけでなく「移動を楽しむ」という素晴らしい側面を持ち合わせています。特筆すべき点としては、通話や喫煙はできないものの、それぞれ思い思いの時間を過ごすことができます。
また、今年度は宗谷本線の特性である幹線交通ネットワーク機能を活かし、かつ沿線住民の特急利用促進を図るため、特急宗谷号が8月21日から9月3日までの間、比布駅、剣淵駅に臨時停車します。
バスや鉄道を乗り継いで遠くの街まで足をのばしてみてはいかがでしょう。

問い合わせ:総合政策課総合政策係(名寄庁舎3階)
【電話】01654(3)2111(内線3313)

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