◆話題の新着本
『夜明けのはざま』
町田そのこ/著
自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。地方都市の寂れた町にある葬儀社を舞台に、死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す。
『黒い絵』
原田マハ/著
超売れっ子の役者の舞台の脚本を書きたくて、脚本家の私は、ゴッホが主人公の脚本を完成させる。が、仕上がった直後に、ゴッホらしき人物の奇妙な写真を入手して…。全6編を収録した原田マハ初のノワール小説集。
『なれのはて』
加藤シゲアキ/著
テレビ局員・守谷京斗は、同僚から祖母の遺品である絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談され、絵を描いた謎の画家の正体を探り始める。すると、秋田のある一族が暗い水の中に沈めた業に繫がり…。
『天神参り』
山本一力/著
“ツボ師”の異名を持つ鍼灸師である父・染谷に弟子入りした娘を嗅ぎまわる渡世人たちの正体は?戯作者を目指す長男・勘四郎の元へ破格の縁談が持ち込まれるが…。
『マリスアングル』
誉田哲也/著
塞がれた窓、防音壁、追加錠…。監禁目的の改築が施された民家で男性死体が発見された。現場は証拠が隠滅されていて…。警視庁捜査一課殺人犯十一係主任・姫川玲子が新たな事件に立ち向かう。
『椿ノ恋文』
小川糸/著
家事と育児に奮闘中の鳩子が、いよいよ代書屋を再開。可愛かったQPちゃんに反抗期が訪れたり、亡き先代の秘めた恋が発覚したり、引っ越してきたお隣さんとの関係に悩まされたり…「ツバキ文具店」シリーズ最新作。
『スピノザの診察室』
夏川草介/著
京都の地域病院で働く内科医・雄町哲郎は、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。哲郎の力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を哲郎のもとに送り込むが…。
『私労働小説』
ブレイディみかこ/著
「底辺託児所」の保育士となるまでに経た数々の「他者のケアをする仕事」を軸に描く自伝的小説。社会に欠かせぬ仕事ほど低賃金、重労働、等閑視される世に投じる労働文学。
◆今月のBEST本(10月の貸出回数上位本)
『ヒトミさんの恋』
益田ミリ/著
14歳下の後輩に恋をしてわかった、歳をとることの切なさと恋の尊さ-。『週刊文春』で連載中の「沢村さん家のこんな毎日」の登場人物のひとり、沢村ヒトミの“大人の恋”を描
く。
『ほどよく忘れて生きていく』
藤井英子/著
後悔しない、競争しない、我慢しすぎない。心はカラッと、人づきあいはサラッと、人生はさっぱりと…。89歳で開院、いまなお現役の漢方心療内科医が、“軽くなる”生き方を指南する。
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