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地域おこし協力隊 長谷川彩の活動報告書 vol.35

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北海道大樹町

■勉強はしておいた方が良い(たぶん)
今回は活動報告という骨子とはややずれてしまうのですがご了承ください。先日、芽室町図書館で開催された『読み解き高校国語教科書「小説」の謎』という講座に参加してきました。芽室高校で教鞭を執る田口耕平先生の最新の研究をもとに国語教科書で習った文学を学びなおすという講座です。6月から始まった講座で前月までに中島敦の『山月記』、梶井基次郎の『檸檬』と学び、今回のテーマは芥川龍之介の『羅生門』でした。
奉公先から解雇された下人が京都の正門である羅生門で死体の髪をむしる老婆に出会い、生きるために盗人になるか否かを迫られる「人の善悪」を主題とした物語ですが、現在使用されている高校国語の教科書には100%掲載されている作品だそうです。
田口先生のお話では、この下人が京都の外からやってきたのか、あるいはもともと京都の町に住んでいて羅生門に行ったのかについてそれぞれの根拠を交えて紹介されたほか、本文にあるいくらかの矛盾についての考察などもあり、非常に愉しい時間でした。講座の開始と終了の時刻には学校のチャイム音が室内に響き「気をつけ、礼」の掛け声もあって学生時代を懐かしく思い出しました。
学生時代は好きでも嫌いでもなかった国語ですが、今、大人になってみて改めて思うのは学生のときの勉強は学生のときにしかできないという当たり前のことでした。「こんなこと将来何の役に立つの?」そんなことが、いつか必ず自分を助けるときが来る。やっぱり勉強はしておくべきなのですよね…。

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