ホーマーからの手紙

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天塩町の友好姉妹都市、米国アラスカ州ホーマー市より、市長をはじめ、天塩町の皆さんにお手紙をいただきました(3月27日着)。日本語訳したものをご紹介します。

●アメリカ合衆国のアラスカ州ホーマー市からご挨拶をさせていただきます。このホーマー市にも、先週あたりから暖かい気候、そして日中の日照時間が長くなり、ようやく春の兆しが見えはじめてきました。しかし、3月は、まだまだ肌寒い気候の月でもありますので、4月に入るまでに、きっと雪が降ることでしょう。
ホーマー市は、ビームズ・めぐみ講師の指導のもと、地域の児童生徒たちが日本語を学んでいることに非常に誇りに思っています。その児童生徒たちが一般公開されている市の会議で、素晴らしいプレゼンテーションを行いました。
ホーマー市は、コロナ感染症発生当時に少し落ち込んで以来、日々忙しくしております。
現在、50年後の西部アラスカ州全体を担うため、ホーマー市の港の整備拡大計画を策定しています。3年間に及ぶ米国の会社のエンジニア達によって調査が始まり、2026年には工事が着工できるように望んでいます。一方で、市民のための道路補修整備工事なども例年同様に行っています。
2023年は、ホーマー市の市長として、天塩町の町長へ、住民のために、町の平和と繁栄、そして皆さんが健康でありますように、職員の方々と共に、一所懸命努力を尽くされることと願っております。
ホーマー市長　キャスナー・ケン

●この度、天塩中学校とウエストホーマー小学校が交流できたことに、とても感謝しております。本校生徒は、天塩町の町、学校、生活スタイルといったことを学ぶのに非常に興味を示しておりました。お互いの共通点、また、素晴らしい違いを認識し、その、違いがお互いの文化のユニークさを作り上げているのだと思います。
本校の生徒の多くがサッカーをしたり、サッカー観戦をすることが好きで、今年のFIFAワールドカップで日本チームがドイツを破り、16位まで進出できたことは、素晴らしい功績で「おめでとう!」と言いたかったようです。
このような交流は、本校生徒たちの視野を広げ、国際人材を養う手助けをするうえで、非常に欠かせない交流だと考えています。将来にわたり、この交友関係が、これからも続き、生徒達がお互い学び合えればと心から願っております。
ウエストホーマー小学校長　ウォーターバー・エリック

●アラスカ州ホーマー市ダウンタウン・ロータリークラブは地元から世界に支援する活動を行っています。(中略)
この活動の一つとして「境界を越えた友情」のプロジェクトで、当クラブは一枚一枚のパネルを作るために、子供達が必要とする材料を購入し、垂れ幕を仕上げていきました。
ホーマーの子供達が「平和」「友情」「お互いを受け入れること」「優しさ」をテーマに、油絵を描きました。油絵を描いたキャンパスパネルは、地元企業のNOMAR(ノーマー)社によって寄付され、同社が1枚1枚をミシンで繋ぎ合わせてくれました。
(中略)
子供達によって作成されたこの平和をテーマにした垂れ幕が私達の姉妹都市・天塩町にも届きますように願っています。
私たちダウンタウン・ロータリークラブのメンバーは、皆さんがお互いの違いがあっても、自分自身のように、お互いを分かち合える経験ができることを心から激励したい所存であります。
ダウンタウン・ロータリークラブ

●この交流で天塩町の皆さんとお知り合いになれたことに大変感謝しております。この素晴らしいプロジェクトを通じて、天塩町の方々とお知り合いになれること心待ちにしておりました。(中略)
私はホーマー市のダウンタウン・ロータリークラブの委員長をしております。天塩町はホーマー市とよく似ていて、町の大きさや地理的にも似ており、おそらく文化も似ているのではないかと思います。いつか、天塩町への訪問、あるいは、天塩町の方々がホーマー市を訪れる日が来るのを楽しみにしております。
天塩町の方もお気づきかもしれませんが、ホーマー市は、漁業と観光の町です。(中略)
ホーマー市は、とても芸術、音楽、劇といったような志向の町であります。その上、癒しや健康を重視した事業などもたくさんあります。庭園、農家、馬や牛の牧場といったことをされている方々もいらっしゃいます。これは、皆さんが興味を持つかもしれない、この小さな町のほんの一部の例です。
ダウンタウン・ロータリークラブが進呈した垂れ幕を喜んでいただけることを願っています。天塩中学校の生徒さん達が是非自分達のオリジナルの垂れ幕を作りたいと希望されることでしょう。是非、次の学校へバトンタッチしてください。
スティングリー・キャシー

●ホーマー市が再び姉妹都市の天塩町と関係を結ぶことになり、私もその一員としてお役に立てることに、心から感謝しております。ダウンタウン・ロータリークラブから、皆様の町に、世界中に「境界を越えた友情」をテーマにした、ホーマー市の子供達によって描かれた平和の垂れ幕を贈呈いたします。
(中略)
今だに、天塩町へは訪問したことがないのですが、かつて私の訪問した日本の町は、とても美しく、興味深いものがたくさんありました。そして、日本人の訪問者に対するおもてなしは、とても素晴らしく、手厚いものであります。
私の友人である、吉田スティブさんと、奥さんのヨウコさんからも、ご挨拶を皆さんにさせていただきたいと思います。この吉田さんご夫妻とは、20年以来のお付き合いで、近所でもあり、ロータリークラブのスポンサーでもあります。吉田夫妻は天塩町を訪問された際には、とても楽しい時間を過ごしたとよく仰っていました。私も、そのような体験ができることを心から楽しみにしております。
リトル・ジェーン