文字サイズ
自治体の皆さまへ

病院だより No.79

1/16

北海道天塩町

今回は血液検査での疾患マーカーについて書かせていただきます。
病院を受診した際に血液検査でUCオステオカルシン、トータルPINP、SCC抗原やシフラ等の項目を測定したことはありませんか?それらは疾患マーカー(腫瘍マーカー)と呼ばれる検査項目です。
腫瘍マーカーとは、がんの種類によって特徴的に作られるタンパク質などの物質です。がん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られます。がんがあっても検出されないこともあり、またがん以外の疾患でも増加することがあるため、がんの有無やがんがある場所は、腫瘍マーカーの値だけでは確定できないため、画像検査(CTやMRI)や生検など、その他の検査結果も合わせて、総合的に判断します。
腫瘍マーカーが有用となるのは、進行したがんの患者さんが対象ということが多いので、腫瘍マーカー単独でのがんの早期発見はまだまだ難しいのですがPSAは前立腺がんの早期発見に役立つことが示されています。腫瘍マーカーには多くの種類があり、全身のさまざまながんが検査の対象となります。ただし、どこにできたがんなのかを特定できる「臓器特異性」が高いマーカーと低いマーカーがあります。臓器特異性の高いマーカーには、前立腺がんのマーカーであるPSA(前立腺特異抗原)や、肝がんのマーカーであるAFPやPIVKA-IIなどがあります。一方、現在用いられている腫瘍マーカーの多くは、臓器特異性の低いマーカーです。CEAの場合、胃がんや大腸がんのほか、肺がんや乳がんなどでも値は高くなります。いくつもの臓器のがんについて一度で調べられる反面、がんの存在を疑われても、どこにがんがあるかはわかりません。
他の疾患マーカーとして、骨代謝マーカーがあり主な種類に骨形成マーカーと骨吸収マーカーに大別されます。
※5月下旬頃から当院で今まで骨吸収マーカーとして検査しておりました検査項目のNTX(血清)がTRACP-5b(血清)に変更しております。
※詳しくは本紙をご覧ください。

お問い合せ先:天塩町立国民健康保険病院
【電話】2-1058

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU