8月4日~10日にかけて、町内青苗地区に所在する青苗遺跡の発掘調査が行われました。これは、福島大学考古学研究室の菊地芳朗教授らの調査グループが、昭和52年(1977)に発見された勾玉ほか玉類が出土した「墳墓」の周辺を再調査し、墳墓の性格や被葬者の謎の解明の手がかりを探すことを目的に、2カ年計画で取り組んでいるものです。
今年度の調査では、周辺の状況把握のために試掘調査を行い、地層の重なり方や遺構・遺物の残存状況を確認しました。結果、11世紀頃と思われる擦文土器がまとまって出てきた場所があり、当時の島の生活の一端が見えました。今年は猛暑の夏でしたが、菊地教授を筆頭に、同研究室の学生5名と町教委学芸員が炎天下の中、汗を流していました。来年度は本格的な発掘調査が始まりますので、成果が期待されます。
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