■農業振興
◇良質・良食味米の安定生産
全農家を対象とした低コスト生産に向けた土壌診断に対する助成を行い、適正施肥による品質・収量の向上と施肥設計の見直しによる肥料コストの低減に資する取組を進めてまいります。
また、米穀乾燥調製貯蔵施設は、色彩選別機増設等の効果で米品質の均一化が図られ、高い評価を得ていますが、その他の機械の老朽化により集荷体制に支障を及ぼすことが懸念されております。このため、乾燥機の燃焼バーナーの機能増強を行い、体制強化に努めてまいります。
◇農作業の省力・省人化の推進
GNSS研究会では、町の助成を受けRTK-GPS自動操舵システムの普及リース事業を展開し、農家の約半数の方が導入され、会員数も80人となっております。
今後も研究会を通して、省力・省人化に向けた有効な技術、ドローンや人工衛星を使用した生育分析による可変施肥やピンポイント施肥の有効性などの検証を進めたいと考えています。
◇活力ある農村づくり及び担い手の育成・確保北空知農業後継者対策育成支援協議会による若手農業者の研修等への参加促進、北海道農業担い手育成センターによる新規就農者フェアへの参加を考えております。
また、新たに新規就農経営安定助成金を創設し、新規就農者の就農時の経営安定を図るとともに、将来の地域農業の担い手を確保するよう努めてまいります。
◇有害鳥獣対策
エゾシカ、カラス、アライグマなどによる農作物被害等を防止するため、今後も関係機関・団体等と連携しながら駆除体制の強化に努めます。
また、近年、熊の出没が相次いでおり、警察など関係機関と連携を図り、農家FAXや看板等で周知し、被害防止に向けて取り組むとともに、新たに猟銃免許等取得更新費用の助成を創設し、資格の取得や更新費用の一部助成を行い、有害鳥獣駆除に欠かせない狩猟者の育成確保に努めてまいります。
■移住定住の促進
移住定住対策として、土地購入・住宅新築・中古住宅購入に係る支援事業、及び町外からの転入者への引越し助成や民間賃貸住宅入居者への家賃助成を昨年に引き続き行います。
住宅新築・中古住宅の購入に係る助成は資材費等の高騰による影響もあることから助成額を増額するとともに、中古住宅につきましては、助成要件の拡充として賃貸物件、民泊等で活用する場合も助成の対象とします。
移住定住促進に必要な住環境整備として、町内に賃貸住宅を建設する事業者に対しての補助を昨年に引き続き行ってまいります。
■空き家対策
令和5年度に「空き家等対策計画」を改定し、空き家等の実態調査を行うとともに、管理・利活用に関する事項を定めています。
しかし、急速に進む人口減少に伴い、年々空き家が増加している状況にあります。
活用が困難な空き家の除却に対しては、住宅等撤去費助成事業を継続し、活用が可能な空き家は地域資源として利活用することにより、移住・定住を促進するため、中古住宅購入支援事業の助成内容を拡充し、空き家等の抑制に努めてまいります。
■商工業の振興
本町における商工業につきましては、人口減少による購買力の低下などで苦しい経営状況が続いており、引き続き商工振興を図る取り組みが重要であります。
資金融資保証料の補給支援、小売店舗等設備支援事業を継続し、商工会事業の住宅等リフォーム助成事業、お買い物おもてなしタクシー助成事業、モスピーカードのポイント贈呈支援、さらには新規起業(創業)への支援についても継続してまいります。
今後も商工会との連携のもと、地域活性化に結びつく事業展開に対し、町としても積極的に支援をしてまいりたいと考えております。
■観光の振興
妹背牛温泉ペペルにつきましては、4月のリニューアルオープンにはサウナを充実し、左右で趣の異なる浴室を男女入替制にて行い、皆様に楽しんでいただきたいと考えており、町内外の方々に愛される温泉をめざし運営をしてまいります。
遊水公園うらら、カーリングホール、妹背牛温泉ペペルを観光資源の核とした中で、本町の魅力を発信し、観光客や交流人口の増加につなげていきたいと考えております。
また、本町の応援大使であります山下彩耶さんや女子カーリングチーム「FORTIUS(フォルティウス)」を通して、本町に関する様々な発信をしていただくなど、ふるさと応援寄附や移住施策のPRともリンクした観光につながるような取組みを積極的に行ってまいります。
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