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変わる地域公共交通

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北海道富良野市

根室線(富良野~新得間)は平成28年8月の台風被害により、東鹿越駅~新得駅間の運行が不可能となりました。同年10月にはJR北海道より「当社単独では維持困難な線区」が公表され、富良野~新得間もその線区に含まれていました。
沿線自治体で組織する根室本線対策協議会では、この公表を受けて、滝川~新得間の鉄路について維持存続を行うこと、また、不通区間の災害復旧を行うことを訴えてきましたが、国からの監督命令もあり、残念ながら富良野~新得間は令和5年3月30日に廃線に合意しました。沿線自治体にとって、苦渋の決断となりました。

■令和5年3月30日時点での決定事項
・鉄道の運行は令和6年3月31日までとする。
・代替バスの運行は令和6年4月1日からとする。
・運行支援金は富良野~金山、幾寅・落合~トマムは南富良野町、富良野~幾寅、富良野~新得間直通は富良野市が管理する。
・駅舎や線路などの扱いについては、今後各自治体とJRとで個別に協議を行う。

■令和6年4月1日から鉄道の代替バス運行が開始します
(1)富良野~南富良野間
国道を通り、富良野と南富良野間を運行するバス
(2)富良野~新得間
既存の旭川と帯広を繋ぐ都市間バス「ノースライナー」の狩勝峠経由便を2便増便して運行
(3)南富良野町内のデマンド交通
幾寅地区・金山地区・落合地区がそれぞれ接続するデマンドバスの運行

代替バスの運行ダイヤについては現在調整中です。
今年の冬頃を目途に広報などで広くお知らせします。

■廃線合意までの経過
平成28年1月18日 根室本線対策協議会に新得町加入
平成28年8月31日 台風10号による降雨災害により被災 東鹿越駅~新得駅間が不通となる
平成28年10月24日 JR北海道再生推進会議にて富良野~新得間の廃止バス転換を検討していると公表
平成28年11月18日 JR北海道「当社単独では維持困難な線区」公表
平成29年3月28日 東鹿越駅~新得駅間で代行バス運行開始
平成29年4月17日 根室本線対策協議会に占冠村加入 現行の7市町村による協議体となる
平成29年5月31日 道内選出国会議員への要望活動実施
平成29年6月1日 国土交通省幹部への要望活動実施
平成29年10月19日 鉄道フォーラムin滝川を開催
平成30年6月6日 国土交通大臣及び道内選出国会議員への要望活動実施
平成30年6月17日 JR北海道が富良野~新得間を2020年度を目途に廃止する方針を公表
平成30年7月27日 国よりJR北海道に対し「監督命令」発出
平成31年2月22日 鉄道フォーラムin南富良野を開催
令和元年9月2日 JR北海道及び北海道幹部職員への要望活動を実施
令和元年11月13日 JR北海道が南富良野町に対し、東鹿越~新得間を復旧運行した場合とバス転換した場合の試算を公表
令和元年11月22日 鉄道フォーラムin赤平を開催
令和3年7月6日 JR北海道より、富良野~新得間について存続も含めた協議に入りたい旨の申し出があり、これを受諾。今後の協議を富良野、南富良野、新得、占冠の4市町村と北海道、JR北海道での協議を進めることを決定する。
令和4年1月28日 4市町村協議によりバス転換を容認
令和5年3月30日 根室本線対策協議会役員会にて、廃止・バス転換に正式合意
令和5年3月31日 JR北海道が富良野~新得間の鉄道事業廃止届を提出

問合せ:企画振興課
【電話】39-2320

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