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ごみ分別の先進地からゼロカーボンシティへ

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北海道富良野市

■令和4年度 再資源化率 89.3%
廃棄物系バイオマスの「固形燃料ごみ」からはRDF(固形化燃料)を製造、「生ごみ」は堆肥化するなど、令和4年度に処理したごみの資源化率は89.3%でした。再資源化したRDFなどの売上額の実績と、二酸化炭素(CO2)の削減効果を報告します。

◆令和4年度に処理した廃棄物(ごみ)の内訳
◇固形燃料化(RDF) 36.1%
重油燃料の代替として利用
売却先(処理施設):北海道地域暖房(株)、市内公共施設

再資源化した廃棄物の内訳:
・固形燃料ごみ 2,225.6t
・衛生用品(事業所) 107.0t
・枝草類(木くず) 67.2t

再生可能エネルギー:廃棄物系バイオマス(可燃ごみ)
・資源循環「売上額」4,953,118円
・脱炭素「削減量」3,780t-CO2

◇焼却・埋立 10.7%
焼却・埋め立て処理したもの
搬出先(処理施設):
・上富良野町クリーンセンター
・富良野市富丘埋立処分場
・南富良野町小動物焼却施設

処理した廃棄物の内訳:
・衛生用品・ペット糞 490.8t
・灰類・他 128.9t
・陶磁器・ガラス 92.5t
・動物死体 4.0t

◇再生利用(有価物) 18.5%
金属、アルミ、ガラス、紙、プラスチックに再生
搬出・売却先(処理施設):
・野村興産(株)イトムカ鉱業所
・富良野地区清掃事業協同組合
・(財)日本容器包装リサイクル協会
・富良野市リサイクルセンター

再資源化した廃棄物の内訳:
・新聞雑誌ダンボール類 350.6t
・プラスチック類 295.9t
・空きびん 229.3t
・空き缶・金属類 145.7t
・ペットボトル 125.3t
・大型ごみ・電気製品 74.4t
・乾電池・蛍光管 10.1t
・再生衣料品 0.6t

材料の再生:マテリアルリサイクル
・資源循環「売上額」1,867,766円
・脱炭素「削減量」1,217t-CO2

◇堆肥化 34.7%
農家・家庭菜園の肥料として利用
売却先(使用者):市内の農家、一般市民

再資源化した廃棄物の内訳:
・生ごみ(富良野市分) 1,881.4t
・枝草類(草) 430.0t

省エネルギー:廃棄物系バイオマス(生ごみ)
・資源循環「売上額」2,166,390円
・脱炭素「削減量」650t-CO2

◆「資源リサイクル」からその先へ
富良野市は、昭和58年の3種分別試行、昭和63年の6種分別本格実施を経て、生ごみの堆肥化と可燃物の固形燃料化を柱としてリサイクルの取り組みを推進してきました。
約40年の長い歴史の中で培われたごみ分別に対する市民の高い意識と行動力は、富良野市の環境行政にとって財産ともいうべき極めて重要な要素であり、今後も富良野市の取り組みにとって、なくてはならない原動力です。
富良野市はそうした「住民力」に支えられ、平成13年10月から「分ければ資源・混ぜればごみ」を合言葉に14種分別による徹底した資源化の取り組みを推進し、全国屈指のリサイクル都市、そして環境にやさしいまちとして広く認知されています。この類まれな住民力をできる限り維持継承し、「燃やさない・埋めない」を基本理念として分別による資源リサイクルの推進することで、「2050年ゼロカーボンシティ」の実現を目指します。

◆ごみ分別の効果
資源循環:「売上額」8,987,274円
脱炭素:「削減量」5,647t-CO2

◆新たなリサイクルに向けて
全国の水処理施設で最大手の栗田工業(株)が環境省の補助事業の一環として、使用済み紙おむつのリサイクル事業を富良野市も協力し、市内で地域シミュレーションしています。

◇クリタサムズシステム処理フロー
使用済み紙おむつをパルプとプラスチックに分離し、マテリアルリサイクル(材料再生)とCO2削減を目指しています。
現在の資源化処理とは異なり、紙おむつ中にある「し尿」を分離することから、資源化処理後の衛生面や臭気の課題が解消されます。

問合せ:環境課
【電話】39-2308

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