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令和6年度 町政執行方針(全文)(1)

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北海道岩内町

■はじめに
令和6年第1回岩内町議会定例会に、新年度における岩内町各会計予算案を上程するにあたり、私の町政に臨む基本姿勢と令和6年度の主要な施策について申し上げます。
昨年10月に執行されました岩内町長選挙において、町民の皆様から多大なるご支持と温かいご支援を賜りまして、2期目の町政を担わせていただくことになりました。
ここに、心から感謝とお礼を申し上げますとともに、気持ちを新たにし、岩内町の発展のため全力を傾注してまいる所存であります。
どうか、一層のご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

■町政に臨む基本姿勢
本町の地域経済は、3年半のコロナ禍を乗り越え、社会経済活動の正常化に向けた動きが進む一方で、世界的なエネルギー・食料価格の高騰や労働者の確保問題などが相まって厳しい状況が続いております。
こうした中で、50年先のまちづくりを見据え、便利で快適な市街地形成や産業力の強化に向け、計画的な土地利用の誘導を図るため「岩内町立地適正化計画」の策定準備を進めてまいりましたが、本年度末には完了予定であります。
この計画により、災害リスクを踏まえた防災まちづくりの視点から「道の駅」を含めた中心拠点の将来像を示し、民間投資も期待出来るものと考えております。
また、岩内港や道の駅、商店街、公共施設などが集積する中心市街地の将来あるべき姿と、そのための公共交通ネットワークとの連携、関連する「健康寿命延伸プラン」「産業振興プラン」などの主要計画との整合性を図ってまいります。
加えて、脱炭素社会の実現に向けた取り組みやデジタル・トランスフォーメーションといった社会変革への対応など、人口減少が進む中でも、地域が抱える様々な課題解決に向けて、知恵と工夫に富んだ新たな政策を展開してまいります。
このためには、町税や地方交付税の確保はもとより、国・北海道の補助制度や民間資金の活用、町有未利用地の売却に加え、企業版ふるさと納税やガバメントクラウドファンディングなど新たな財源確保にも取り組んでまいります。
そして、次代を担う人づくりと高齢化社会に対応した施策を進め、子どもや若者、高齢者が活躍できる環境を創り、地域の活力向上につなげるよう全力を尽くしてまいります。
私は、あらゆる分野において未来を見据え、地域の課題に積極的に取り組む決意のもと、岩内町総合振興計画の基本理念であります「健やかなまちづくり」の実現に向け、次の5つの大綱を柱とした町政運営を進めてまいります。
・地域を支える人づくり
・地域を支える医療・介護・福祉
・地域を支える経済力
・地域を支える安全・安心
・岩内町セールスプランの推進

■令和6年度の主要な施策
◆1 地域を支える人づくり
◎子育て支援対策
子育て支援対策につきましては、「第2期岩内町子ども・子育て支援事業計画」が最終年度となることから、これまで実施した各種施策の効果検証や保護者のニーズ調査を実施し、次期計画を策定してまいります。
また、「子ども家庭総合支援拠点」においては、子ども及び妊産婦の福祉に関する情報提供や、家庭等からの相談に応じた適切な指導、関係機関との連携による虐待防止への対応など必要な支援を実施してまいります。
さらに、全ての妊産婦や子育て世帯、子どもに対し、母子保健と児童福祉が一体となって実情に応じた切れ目のない支援を行う「こども家庭センター」の設置に向けた準備を進めてまいります。
保育所につきましては、保護者や児童が安心して利用できる施設運営に努め、特別な支援を必要とする児童に対する保育についても、個々の状況に即した保育の提供に努めてまいります。
地域子育て支援センターにつきましては、就学前児童とその保護者が気軽に集い、交流や情報交換できる場として、また、育児相談や一時預かりなどの支援を行う町の子育て拠点施設として、利用者のニーズに適応した施設運営を進めてまいります。

◎母子保健対策
母子保健対策につきましては、母子健康包括支援センターを拠点に、子育て世代が安心して妊娠、出産、育児ができるよう、保健師や栄養士等による伴走型相談支援体制の充実と妊娠時及び出産時における経済的支援を行ってまいります。
妊産婦へのサポートとして、助産師等の訪問による骨盤・授乳ケアや子どもの発育・栄養チェック、里帰り出産時の産後ケアなど、専門職による産前・産後の切れ目のない支援を行い、安心して出産できる環境づくりに努めてまいります。
また、倶知安厚生病院産婦人科医師確保に対する支援や、妊産婦健診の受診費・通院交通費及び新生児の聴覚検査費に対する助成のほか、不妊に悩む方々の経済的負担を軽減するため、新たに不妊治療費に対する助成を実施してまいります。
子どもの予防接種につきましては、保護者に対する各種定期接種の周知に加え、子宮頸がん予防接種の勧奨やインフルエンザ予防接種の助成を行い、感染症抑制対策を強化してまいります。

◎住民活動との連携・支援
住民活動の基盤となる町内会・自治会の活性化につきましては、町民目線での対話を重視するとともに、地域の実情や課題を共有する繋がりや交流の機会を創出してまいります。
そのため、モデル地区町内会における地域運営組織形成の実践に加え、町内会等活動を支援する集落支援員により、広く活動支援を展開するなど、引き続き、コミュニティ活動の自律的展開に向けた取り組みを進め、将来にわたる行政と地域が共に力を出し合う持続可能な地域づくりを目指してまいります。

◎地域間交流・国際交流の推進
地域間交流・国際交流の推進につきましては、岩宇4町村の連携による「岩宇子ども交流プログラム事業」を継続し、地域の特色ある自然環境や産業構造、異文化コミュニケーションなど、様々な体験学習や国際交流活動を提供してまいります。
また、岩内高校との連携強化につきましては、地元企業を知る機会や地域の課題についての探求活動の場などを通じて、生徒がこの地域を学ぶ機会や交流の場を創出してまいります。

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