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自治体の皆さまへ

地域に残した足跡(1)

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北海道岩見沢市

令和2年から地域おこし推進員として、東部丘陵地域を拠点に活動していた瀬尾洋裕(せのおようすけ)さんが3年間の任期を終え、今年4月末で退任しました。
今月は、次のステージへ進む瀬尾さんに聞いた、これまでの活動やこれからチャレンジしていきたいことなどを紹介するとともに、昨年から活動している3人の地域おこし推進員の現在をお伝えします。

◎76.1MHz
地域おこし推進員が出演して説明します
7月14日(金)
午後5時40分

■地域おこし推進員って?
岩見沢市の地域おこし推進員は、国の地域おこし協力隊制度を活用し、平成27年度からスタートしました。朝日、美流渡、毛陽、万字などの東部丘陵地域を活動拠点に、一定期間その地域に住み、地域の人や団体などと協力しながら、地域資源の発掘や振興、情報発信などの地域活性化に向けたさまざまな活動を行っています。任期は最長3年で、任期終了後も市内に住み、地域を盛り上げる活動を継続している方もいます。

◆これまでの地域おこし推進員の活動
◇みる・とーぶマップの製作
〝みる・とーぶプロジェクト〟に協力し、東部丘陵地域に住む人たちのイラストや店舗などの情報を満載にした、地域のことが一目で分かるマップの製作に協力。

◇空き家のリノベーション
上美流渡にある空き家をリノベーションし、令和2年3月にゲストハウス兼イベントスペース〝マルマド舎〟としてオープン。地域おこし推進員OBが所有・運営。

◇メープル小学校のふるさと学習
地元の皆さんへのインタビューや地域の魅力を表現したデザインのソリ作りなど〝ふるさと学習〟に協力。

◇ルコチパークの整備
令和2年に、BMX・マウンテンバイク向けのダートコースを毛陽町にオープン。ルコチはアイヌ語で〝足跡〟の意味。

◎瀬尾洋裕(せのおようすけ)さん
在任期間:令和2年5月~令和5年4月

Profile
茨城県出身。山梨県の高校から北海道教育大学岩見沢校に進学し、卒業後に札幌市の民間企業に就職。令和2年5月から、地域おこし推進員として活動し、今年4月末で任期を満了。
毛陽町にBMX(競技用自転車)のコース〝ルコチパーク〟を整備し、各種イベントや自転車教室を開催するなど、地域の魅力発信に力を注いできた。

■1・2年目/地域に溶け込む
東部丘陵地域には元々知人が住んでいて、毎週のように訪れていたので慣れ親しんだ土地でした。
就任当時から、特技であるBMXを通じて地域の魅力を発信したいと考え、BMX専用のダートコース〝ルコチパーク〟を整備することで、多くの人に足を運んでもらえる空間を創り出すことを目標にしていました。
最初は認知度が低く、イベントを開催しても参加者が集まらないなど大きな壁にぶつかりました。そこで1年目は、地域の皆さんにまず顔を覚えてもらおうと「自転車の瀬尾です」と自分を売り込むことを意識し、少しずつ活動を認知してもらえるようになりました。2年目には毎週活動するBMXスクールを立ち上げることができ、子どもたちの習い事の選択肢の一つとして、皆さんにも認識され始め、とてもやりがいを感じたことを覚えています。

■3年目/活動の幅を広げ自身の可能性を試す
3年目は、ルコチパークを拠点としたBMXのイベントの開催を重ね、地域の交流人口を増やし、市外の方の認知度も高めることに重点を置いて活動しました。
また、スクール生を対象に夏と冬に合宿を行ったり、メープル小学校の地域学習の一環としてBMX授業に取り組んだりするなど、コロナ禍でも子どもたちに関われる毎日を送っていました。子どもの成長を身近に感じ、得られた喜びから、いつの間にか「退任後は子どもたちの成長をお手伝いできる仕事に就きたい」という思いが芽生え、オンライン学習塾を立ち上げるなど、自分の進むべき道を確信した3年目でした。
地域おこし推進員として活動した3年間は、地域の子どもたちと関わる仕事を続けていくことが、自分の目標であると教えてくれました。

■これからの挑戦/培った経験を糧に次のステージへ
自分を育ててくれた地域に感謝をし、これからは培った経験や知識を岩見沢の子どもたちの余暇時間や学習時間を充実したものにすることで還元していきたいと考えています。
今年4月には、新型コロナウイルスの制約を受けた3年間で成し得なかった、対面による学習塾を開設することができました。BMXの活動も含め、二つの活動を中心として起業し、新たな挑戦がここから始まります。

■瀬尾さんからのメッセージ
3年間の任期を全うできたのも、ひとえに地域の皆さんからいただいた激励の言葉や見守ってくださる温かい思いがあってこそで、地域の皆さんに育てていただいたと感じています。
これからも活躍する地域おこし推進員には〝地域の皆さんとふれあい、地域に溶け込むこと〟〝自分の活動の幅を広げ、可能性を試すこと〟をキーワードに、活動に打ち込んでほしいと思います。

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