幌延中学校区の施設一体型小中一貫校は「義務教育学校」とします!
(基本構想策定までの1年半、説明会や議会議論、小中一貫校検討部会での協議等で数多くの御意見や御要望等をいただき、教育委員会で決定しました。)
1.はじめに
幌延小学校と幌延中学校は、幌延町教育施設長寿命化計画において、校舎の老朽化のため、屋根・屋上、外壁、機器設備等の長寿命化改修・大規模改修に多額の経費が見込まれていることや、児童生徒数の減少等を考慮し、校舎の統合を視野に検討してきました。
そして、子どもたちにとって良好な教育環境を確保するとともに、地域の魅力ある学校づくりを行うため、子ども、保護者、地域の皆様、教職員の御意見等を踏まえ、新しい学校における教育の基本的な考え方や施設整備方針をまとめた基本構想を策定しました。
2.幌延中学校区の小・中学校の概要(R6.3月末現在)
※幌延中学校区とは、幌延中学校及び幌延小学校の通学区域をいう。
※( )内は特別支援学級の学級数及び児童生徒数です。
内は特別支援学級担任及び加配教員数です。
3.小中一貫校基本構想策定の経過
令和5年2月~ 先進校視察(R4年度1回2校、R5年度2回4校)
令和5年2月~ 町議会まちづくり常任委員会での報告(計10回)
令和5年5月~ 幌延中学校区小中一貫教育検討部会(7回開催)
令和5年5月 町内会長会議で説明
令和6年1月 児童・生徒との意見交換会・アンケート調査実施
令和6年2月 保護者説明会(2回開催)、教職員向け説明会(1回開催)
令和6年2月 町政懇談会での説明(R4年度2日間、R5年度3日間)
令和6年2月~ パブリックコメント募集
令和6年3月 教育委員会議(毎月開催)
令和6年3月 基本構想策定
令和6年3月 近隣住民説明会
▽随時
・ホームページでの広報
・PTA向けリーフレットの配布 など
4.小中一貫校(併設型)から義務教育学校に移行
小・中学校段階の教員が情報交換や交流を行うことを通じて、小学校教育から中学校教育への円滑な接続を目指すには、様々な小中一貫教育があり、その制度には、「義務教育学校」及び「併設型」と「連携型」の施設一体型小中一貫校があります。幌延中学校区の基本構想の立案に当たっては、当初、施設一体の校舎を開校し、それぞれの小学校と中学校に校長と教職員の組織がある施設一体型小中一貫校(併設型)を視野に入れながら構想を始めました。
実際に基本構想を練る段階において、
(1)最近の小中一貫教育の趨勢
(2)保護者や地域住民等への説明会からの意見
(3)議会や教育委員会、「小中一貫教育検討部会」での議論
(4)先進校の視察
(5)町内小・中学校の管理職や教職員の意見
(6)パブリックコメントの意見等
皆様からいただきました意見等を考慮し、柔軟かつ総合的に判断した結果、小中一貫教育の「目的」は変わらないが、一人の校長の下、一つの教職員の組織が置かれ、義務教育9年間の学校教育目標を設定し、9年間の系統性を確保した教育課程を編成・実施する「義務教育学校」へと「手段」を変更することを、議会や理事者から合意を得るとともに、幌延町教育委員会において決定し、令和9年度の開校を目指すこととしました。
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