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教育委員会からのお知らせ

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北海道平取町

~令和5年度全国学力・学習状況調査結果から~

■町内小学校・中学校とも実施教科すべてで、全道・全国平均を上回っています!
今年4月、文部科学省は全国の小学校6年生と中学校3年生の全児童生徒を対象に、国語・算数(小)、国語・数学・英語科の教科で「全国学力・学習状況調査」を実施しました。
調査の特徴としては、学習指導要領で育成を目指す、知識及び技能や思考力・判断力・表現力等を問う問題が出題されました。また、中学校では4年ぶり2度目となる英語(「話すこと」調査については、1人1台端末を用いたオンライン方式)が実施されました。
北海道教育委員会では、調査結果を分析・考察し、全道平均正答率、管内別平均正答率を11月に公表しました。この調査結果を基にした平取町の児童生徒の平均正答率の概要は、下表のとおりです。(全国・全道・日高管内との平均正答率の比較、小学校・中学校別)


△領域別にみると、国語「話すこと・聞くこと」、「書くこと」「読むこと」、算数では「図形」「変化と関係」が大きく全国平均を上回っています。言語活動について、国語科をはじめとして各教科の特質に応じて取り組んだ成果があらわれたと考えられます。
▲国語では「情報の扱い方」が課題となっています。「原因と結果」、「意見と根拠」などの基本的な情報と情報との関係について理解し、実際に話したり書いたりする場面で活用できる力を育てていくことが大切です


△国語では、「読むこと」、数学では「図形」「関数」、英語ではすべての領域(「書くこと」は全国の約2倍の正答率)で大きく全国平均を上回っています。
▲話し手が伝えたいことを確かめたり、足りない情報を聞き出したりするなど、知りたい情報に合わせて効果的に質問することができる力を育てていくことが大切です。

基礎基本の徹底、家庭学習習慣・読書習慣の定着、目的や意図に応じ、話の内容を捉え、自分の考えをまとめ表現する力の育成が鍵!授業の予習・復習など自分から学習に向き合う姿勢を身に付けましょう。

■学力調査に合わせ、児童生徒質問紙も実施されました。小学校63、中学校80の質問項目がありましたが、全国・全道平均と比べて顕著なものを紹介します

△国語の授業がよくわかる。
小学校:平取町80.0% 国40.5%・道50.1%
中学校:平取町39.3% 国30.4%・道32.1%
△算数・数学の授業がよくわかる。
小学校:平取町54.2% 国40.4%・道39.3%
中学校:平取町42.9% 国33.9%・道32.7%
△先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思いますか。
小学校:平取町75.0% 国49.9%・道48.1%
中学校:平取町64.3 %国40.0%・道40.7%
△学校に行くのは楽しいと思いますか。
小学校:平取町66.7% 国49.8%・道45.5%
中学校:平取町60.7% 国43.3%・道38.5%
(上記4問は、A:そう思う B:どちらかというとそう思う の合計の割合)
▲一日(月曜日から金曜日)の平均的な学習時間1時間以上の割合
小学校:平取町58.4% 国57.1%・道52.4%
中学校:平取町67.8% 国65.8%・道59.0%
▲昼休みや放課後、学校の休みの日に図書室、地域の図書館に週1~3回ぐらい行く。
小学校:平取町4.2% 国13.4%・道11.7%
中学校:平取町3.6% 国13.8%・道14.3%
▲友だち関係に満足していますか。
小学校:平取町83.3% 国90.3%・道88.7%
中学校:平取町85.7% 国88.7%・88.0%
▲学校の業で、PC・タブレットなどICT機器の活用が週3日以上の割合。
小学校:平取町66.6% 国62.4%・道71.0%
中学校:平取町39.6% 国61.1%・道64.1%

学力を単に知識の量として捉えるのではなく、思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲など、総合的に捉えることが必要です。「国語・算数数学の授業がよくわかる」「先生が認めてくれている・学校が楽しい」のポイントが全国・全道を大幅に上回っています。その結果が今回の調査の数値として表れたと考えられます。
一方、全国・全道と比較して読書の時間に課題があります。子ども一人ひとり自らが、時間の使い方や自律ある生活を考え、一日一日を充実していこうと思う気持ちが大切です。学校では朝読書や読み聞かせの取り組みを行い、読書の習慣化を図る取り組みを進めていますが、ご家庭でも本に親しむ環境を整えていただくようご協力お願いいたします。

■一日の生活リズムを確立し、規則正しい毎日を!
平取町としての学力向上策(各学校での主な取組み例)
・小人数指導による個に応じた指導の充実…TT(ティームティーチング)指導や習熟度別指導の充実
・標準学力テスト実施(全学年)…児童生徒の実態把握による指導の充実
・放課後子ども教室や休業中の学習サポート事業の充実…学習機会の提供
・平取義経塾(通年開設)
・チャレンジテストの効果的な利用
・朝読書(全校読書)・読み聞かせの実施
・各種検定事業参加(漢字検定・英語検定)…学習意欲の向上
・家庭学習時間の設定 学年×10分+10分 家庭学習強化週間の設定
・町指定教育推進事業・公開研究会による「主体的・対話的で深い学び」の視点に基づく授業改善の推進
・指導方法の工夫改善 課題設定・まとめ・振り返りの時間の設定、ノート指導
・ICT支援員を活用した一人一台端末による「個別最適な学び」の充実

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