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令和5年度 町政執行方針(要約版)(1)

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北海道平取町

令和5年第2回町議会定例会が3月6日(月)に招集され、町長が町政、教育長が教育行政のそれぞれ令和5年度執行方針について説明しました。本誌ではその概要のみをお知らせします。
詳細な全文は町ホームページにてご覧ください。

町長 遠藤桂一
私は、町民の皆様の町政への信頼と期待に応えるよう、これまでの行政経験を活かし、議会と町民との連携、合意を意識して、平取町のまちづくりに全力を尽くす所存ですので、引き続き議会、町民の皆様のご理解、ご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
令和5年度平取町各会計予算は、町民、議会からの意見なども聴取し取りまとめた、第6次平取町総合計画実施計画を基本として編成いたしました。一般会計の総額は68億3,800万円で令和4年度と比べ6.4%、4億6,800万円の減となっております。財源の確保など、依然として厳しい状況は続きますが、本予算の執行にあたり総合計画でのまちづくりのテーマごとに、次の内容で重点的に取り組んでいく所存です。

■豊かな心を育むまちづくり
▽アイヌ文化の振興
「平取町アイヌ総合政策推進基本計画」やアイヌ施策推進法に基づく「平取町アイヌ施策推進地域計画」を基本に、アイヌ政策推進交付金などの活用により、さらに関連事業を推進してまいります。
平取町アイヌ文化振興公社に委託しているイオル再生事業、21世紀アイヌ文化伝承の森プロジェクト事業、大学間連携事業、シシリムカ文化大学運営事業については、さらに内容の充実を図り、継続的に推進してまいります。
令和4年度に完成したイオル文化交流センターは、アイヌ文化の担い手の育成や交流の新たな拠点としての活用を図ります。あわせて平取町アイヌ工芸伝承館を拠点にアイヌ工芸の技術継承、工芸体験を通じてアイヌ文化の理解促進をめざします。
また、アイヌ文化環境保全対策事業については、沙流川流域全体を対象とした調査や、平取ダムの付帯施設の「ノカピライウオロ ビジターセンター」を拠点とした啓発業務なども含め適切に対応してまいります。
※「シシリムカ」、「ノカピライウオロ」の正式表記は本紙をご覧ください

▽平取高等学校の存続
平取高等学校は入学者が20名に満たない年が続いており、生徒数の確保はさらに厳しい現状があります。このままでは存続が危ぶまれ、地域の高校がなくなることによる計り知れない地域の衰退が懸念されるところです。
これらの状況を踏まえ令和4年度に、行政、議会、町民、高校、外部学識経験者等で組織する「平取高校の魅力化を図り存続させる会」を立ち上げ、町内中学卒業生の平取高校への進学率向上をめざすとともに、町外からの入学者の獲得も検討することとしています。
「びらとり義経塾」の運営をはじめ、様々な量的支援策等を継続しながら、募集方法の検討や、生徒の受け入れ体制の整備など、平取高校の魅力化と存続について平取高校、北海道教育委員会、町教育委員会などとの連携により、新たな取り組みや対応策の強化を図ってまいります。

■健康で楽しく暮らせるまちづくり
▽保健・健康づくり
「健康づくりはまちづくり」を理念として各分野での事業体制等の充実を図ってまいります。
保健事業は、町民の健康増進のための生活の質の改善と、医療費の適正化を同時にめざす上で重要な事業としてとらえ、生活習慣病の重症化予防に重点を置き、各種健康診査の受診勧奨などの効果で受診率は伸びていますが、さらにきめ細かな保健指導を進めます。あわせてアフターコロナの環境の変化による健康維持等について対応を図ってまいります。
また、健康でいられることの重要な要素は食にあることから、「平取町食育推進計画」に則した食育事業を継続してまいります。

▽医療
平取町国民健康保険病院の運営については、町民の命と健康を守るため、救急病院の認定を継続しており、関係機関とも連携強化を図りながら地域医療の役割をしっかりと担ってまいります。国の公立病院経営強化ガイドラインに沿った、公立病院経営強化プランを策定し、経営の健全化の具体的な方策や、昨年議会で請願採択された人工透析の可能性についてもあわせて、様々な角度から検討を行い、持続可能な地域医療提供体制となる病院づくりをさらに進めてまいります。
また、振内診療所を国民健康保険直営診療所にすることにより特定財源の充当が見込めることから、振内診療所を振内国民健康保険診療所として特別会計で運営を図ります。

▽子育て
平取町内で多くの子ども達が健やかに成長できる環境づくりのため、妊娠期から切れ目なく必要な支援を受けられるよう、「子育て世代包括支援センター」の支援内容の拡充を図ります。国が掲げる異次元の少子化対策等も注視し、さらにきめ細かな子育て支援策を検討してまいります。
また、バチラー保育園が令和5年度より認定こども園に移行することに伴い、町立へき地保育所や今後の保育体制について、現実的な方向性を検討してまいります。

▽高齢者
高齢者が住み慣れた町で尊厳ある自立した生活を送ることができるよう、質の高い保健医療・福祉サービス、将来にわたって安定した介護保険制度の確立をめざすため、病院、地域包括支援センター、平取町社会福祉協議会や平取福祉会、企業等が相互に連携し、健康づくりや介護予防に取り組んでいける体制のさらなる強化充実を図ってまいります。
また、現在1ユニット9名定員の認知症グループホームについては、待機者の状況を鑑み2ユニットでの運営をめざします。町内の各種高齢者施設の運営については運営の状況や待機者、従事する人材の確保などの課題を把握し、今後の方向性や施設の在り方などを関係機関と協議し検討いたします。

▽障がい者
障がいのある方の意向を的確に反映し、地域において必要な障がい福祉サービス、相談支援、及び地域生活支援事業などの各種サービスを計画的に提供できるよう「第6期平取町障がい福祉計画・第2期平取町障がい児福祉計画」に基づき推進してまいります。
平取養護学校高等部の卒業生などを含む障がいのある方が、可能な限り地域での自立をめざすことができるよう、就労の場の拡充と住居の確保が求められております。これらについては関係団体と連携し、より具体的な整備を検討してまいります。

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