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がん検診

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北海道弟子屈町

■今月の保健師 池田碧妃さん
新型コロナウイルス感染症の影響により、病院離れや健診離れが進み、がん検診などの受診率が低迷しています。町でも新型コロナの流行が多くのがん検診の受診率に大きく影響しました。


部位別がん死亡数(2021年、日本)

日本は先進国の中ではがん検診受診率が低く、がんによる死亡も多くなっています。部位別のがん死亡数を見てみると、検診方法が確立されているがんが多くを占めています。
がんが1センチ大になるまで、普通は10〜30年かかりますが、1センチのがんが2センチになるにはたった1年半程と言われています。1センチより小さながんは検査しても発見が難しいのですが、一度大きくなり始めるとあっという間に大きくなっていきます。そのためがん検診は1年ごと(乳・子宮頸部は2年ごと)に受けないと、早期にがんを見つけることが難しくなってしまいます。がんの部位や種類によっては治療が難しいものもありますが、多くのがんは早期発見・早期治療により、元の生活に近い生活が送れるようになります。

▽感染症によるがん
がんの一部には、菌やウイルスの感染がきっかけになるものがあります。ピロリ菌(胃)や肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス(子宮頸部)などが代表的です。ヒトパピローマウイルスは1度でも性体験のある女性の約8割が感染したことがあると言われます。多くは自然にウイルスが排出されますが、一部の方で感染が持続し、がんへと進行していく場合があります。感染してすぐに症状が出るわけではなく、少し時間が経って細胞に変化が起こり、様々な症状が出てきますが、その時にはかなり進行していることが少なくありません。自覚症状のない内から細胞の変化を見ていくのががん検診の役割になります。

▽がん検診の助成
厚生労働省で推奨されている5種類(胃・肺・大腸・乳・子宮頚部)のがん検診に、町では前立腺がん検診を加えた6種類のがん検診の助成を行なっており、加入保険を問わずにご利用いただけます。最近はがん検診を受けた証明を提出すると保険料が安くなるという民間保険もあります。健康管理のために毎年(または定期的に)受けている方はもちろん、しばらく検診を受けていなかったなという方も、ぜひがん検診の受診をお願いいたします。8〜11・12月には集団健診もありますので、ぜひご利用ください。

問い合わせ先:役場健康こども課健康推進係
【電話】482-2935(課直通)まで。

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