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いきいき笑顔71―服薬管理

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北海道当麻町

■認知機能の低下とお薬トラブルの対策方法について
高齢者は複数の疾患を治療していることが多く、薬の種類や量が多くなり、管理が複雑になります。さらに認知機能の低下が進むことで、薬の飲み忘れや飲み間違いが増え、疾患のコントロールに影響したり、重複して飲んでしまうことで重大な健康問題を起こすことにつながることが考えられます。

▽認知機能が低下してきたときに起こりやすい服薬トラブル
・飲んだことを忘れ、重複して飲み、薬の効果が出すぎてしまう
循環器系・精神安定剤や睡眠薬→ふらつき、転倒、昼夜逆転
高血圧や糖尿病の薬剤→低血圧や低血糖など
・飲み忘れが頻繁にあり、薬が余る。疾患のコントロールが困難。
正しい服薬管理ができないことにより、疾患が悪化する可能性があります。
・複数の病院にかかり、同じ薬を重複して飲んだり、飲み合わせの悪い薬を飲んでいる。
効果が出すぎる、逆に効果が薄れてしまうなどの作用が起こる場合があります。

■こんなことが増えてきたら、早めに対策を!
・定期受診の日に薬が余っている
・自宅に大量の余った薬を保管している
・薬が何種類もあり、どれが何の薬かわからなくなった
・薬を飲みすぎる、飲んだかを忘れてしまう

認知機能の低下が進むと、新たに管理方法を変えても、理解することが困難な場合もあります。早めの対策、周りのサポートで、本人が長く正しい服薬管理をすることにつながります。

■自分や周りの方ができる、内服管理の工夫
▽かかりつけ薬局をもち、お薬手帳を持参する
・複数の病院にかかっても、薬局は1つにする
・お薬手帳を1冊にまとめる
気づかないうちに重複したり、飲み合わせが悪い薬を飲んでしまうことを予防できます

▽お薬カレンダーやケースを使う
・カレンダーやケースを使用し、飲み忘れにすぐ気づけるようにする。本人や家族も一目で服薬できているかを確認できます。薬局などで購入できます。

▽薬局で一包化してもらう
・薬が多い、シートから取り出すのが大変な方は一包化(服用1回分ずつをまとめる)をする
日付や時間帯を印字してもらうことで、混乱せずに服薬することができます。

▽周りの方ができるサポート
・電話やメッセージ機能で一言声をかける
・自宅に来た時に処方日と残数が合っているかを本人と確認する
・カレンダーへのセットを本人と一緒に行う。

※薬がたくさん余っているときは…
残薬がある場合は、次回受診日などに薬局に持参し、薬剤師に相談し処方の際に調節してもらいましょう。また頻回に残薬が出るようであれば、薬の種類や数、回数について医師に相談してみるのも一つの手です。

詳しくは…当麻町地域包括支援センター(保健福祉課介護係)
【電話】84-2111

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