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第30回とうま蟠龍まつり(1)

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北海道当麻町

8月6日、当麻町の夏の一大イベント、蟠龍まつりが公民館まとまーる前特設会場で開催され、約7000人が来場した。
前線が北海道上空に停滞した影響で、4日から大雨が続き、前日5日にはJRが運休するほか、川の氾濫に備えて避難指示が出た町も。当日も雨脚は強かったものの午後からやむ予報に期待を込め、午前7時、開催が決断された。
午前10時、パラパラと小雨が降る中、子ども蟠龍太鼓による演奏が始まった。小学3年生から中学3年生まで、計10名が「勇み打ち」を披露。その後11時過ぎからはフリーパフォーマンスとしてダンスとよさこいが始まった。この頃雨は大粒に変わったが、演者の皆さんの変わらない笑顔。観客からも熱い拍手が送られた。
午後、飲食店舗がにぎわう昼時、次第に雨がやんできた。会場にはたこ焼き、クレープ、かき氷。焼き鳥にビール、ラムネなど、これぞ夏まつり!といった屋台が立ち並ぶ。子ども縁日では、輪投げやスーパーボールすくいを親子で楽しむ姿が見られた。露店には「当麻ピース」の第30回グッズ販売コーナーも並んでいた。「当麻ピース」は、両手それぞれで数字の「3」を作り、重ね合わせることで「当麻」の「当」に見立てたピースである。生みの親は5年前に当町に移住してきた馬場剛さん。今回実行委員として祭りにも関わってきた。イベント限定のうちわ、Tシャツ、手ぬぐいなど、バラエティーに富んだ商品は“当麻のために”という当麻愛から生まれたもので、もうけは全くないという。
役場庁舎前の駐車場には、子どもも大人も目をひく「はたらくくるま」のコーナーが。蟠龍まつりが当麻山で開催されていた時に行われ、好評だったこの企画。今回は当麻町自慢の「はたらくくるま」、サウナバスを始め、パトカー、自衛隊の82式指揮通信車が並んだ。本来なら消防自動車も並ぶ予定であったが、この日愛別川で氾濫の可能性があるとの警報を受け、署で待機することとなったそうだ。また、今回まとまーるでは「やくばいち」が開催された。当麻町のふるさと納税の魅力を、町民の皆さんにも知ってもらいたい、と企画されたやくばいち。今年も6月から月に1度行われているが、蟠龍まつりでの出店は初めて。生産者との会話を楽しみながら、笑顔で買い物をする来場者の姿があった。
祭りを家族や友人と楽しんでいると、ステージから、「蟠龍まつり、30回を記念した特別企画!会場のどこかに宝箱が隠されていますよー!」という、楽しいアナウンスが聞こえてきた。そう、今年蟠龍まつりは記念すべき30回目。宝箱として、でんすけすいかを模した黒いカプセルが会場内に隠されているのだ。子どもはもちろん、大人も会場内をキョロキョロしながら歩きだす。景品は、なんと人気ゲーム機のほか、当麻町内で使える商品券、当麻町の特産品など、豪華賞品が盛りだくさん!会場からは笑顔があふれた。
もう一つの30年の目玉が、もちまき大会。当麻では過去最高の1万7000個の餅が準備された。特設ステージに登った実行委員他約15名が、遠くの人にも行き渡るよう、高く、そして遠くへ投げる。山積みとなっていた餅はあっという間になくなっていた。後から聞いた話だが、餅をまいた側は短時間でかなりの餅をまいたため肩が相当痛かったらしい。
午後4時、千人踊りが始まった。蟠龍まつりに向けた2度の練習を経て、本番を迎えた。踊りの中には「当麻山展望台から眺める景色」「揺れる稲穂」など、当麻町らしい踊りの意味がちりばめられている。そして最後は「仲良く手をつなぎ」歩いていく。

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