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今月の焦点

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北海道恵庭市

■設置していますか? 住宅用火災警報器 鳴りますか?
皆さん、自宅に「住宅用火災警報器」は設置していますか。平成20年6月に設置が義務化されましが、市内の設置率は全国平均に達していないのが現状です。火災は、いつ起きるかわかりません。住宅火災から「自分の命」、「大切な家族の命」、「大切な家、財産」を守るために―。「住宅用火災警報器(以下、警報器)」設置の有効性を、お伝えします。

◇恵庭市の現状
市内の設置率は、令和4年6月時点で74%。残念ながら、全国平均の84%を下回っています。また、警報器は、10年を目安に機器の交換が推奨されていることは、あまり知られていません。設置の義務化から10年以上が経過していますので、すでに多くの機器が、交換が必要な時期に来ていると思われます。
設置してあるから安心、というわけではなく、日ごろの点検、適恵庭市の現状切な時期での交換など、機器の維持・管理も重要なのです。

◇住宅火災の恐ろしさ
住宅火災は、決して人ごとではありません。総務省消防庁が発行している「令和4年度消防白書」によると、全国1日当たりの火災による死者数は3・9人。死者数が多い時間帯は0時〜6時です。また、死因の1位は「やけど」。次いで「一酸化炭素中毒・窒息」となっています。
死亡に至った経過を見ると、死者数のうち、「逃げ遅れ」が全体の46%。その中でも、「避難行動を起こしているが、逃げ切れなかったと思われるもの」、「発見が遅れ、気が付いたときは火炎が回り、すでに逃げ道がなかったと思われるもの」が、それぞれ全体の16・8%を占めています。
この統計からは、いかに火災の早期発見が重要かを推測することができますし、今現在、住宅火災における早期発見を助けてくれるものは、警報器しかありません。

◇警報器の効果
では、警報器を設置することで、どのくらいの効果が見込めるのでしょうか。総務省消防庁では、平成30年から令和2年の3年間で失火を原因とした住宅火災について、火災報告を元に、警報器の設置効果を分析。警報器を設置している場合は、設置していない場合に比べ、死者数と焼損面積は半減、損害額も約4割減になったと報告されています。
このことからも、警報器を設置することで、火災発生時の死亡リスクや損失の拡大リスクを、大幅に減少させる効果があることが分かります。

◇定期的に点検を
しかし、警報器を設置していても、いざという時に鳴らなかったら大変です。10年を目安に交換をするのはもちろん、定期的に家族みんなで作動確認をしましょう。警報器からどのような音が鳴るのか、事前に知っておくことが大切です。
点検の方法は、基本的にはボタンを押すかヒモを引くことで、正常に作動するか確認することができます。また本紙のQRコードからは、詳しい点検方法や、メーカー別のブザー音を確認することができますので、一度ご覧ください。
警報器は、いざという時に強い味方となってくれます。設置・点検を進め、自宅の守りを固めてください。

◆道内における奏功事例
○転倒したロウソクから可燃物に着火!
居住者が自宅で仕事をしていたときに、警報器が鳴った。確認したところ、和室にある祭壇が燃えているのを発見した。早期発見できたため、濡らしたタオルで初期消火することができた。

○掛け布団が電気ストーブに落下して出火!
居住者は就寝中、警報器の音声により目が覚めた。掛け布団が、すぐそばに置いていた電気ストーブに接触しており、煙が発生していた。初期消火することができ、大事にいたらなかった。

事例は、ほんの一部です。ほかにも、電子レンジから煙が出たり、電源タップのコードから出火したり…。
日常生活に潜む初期火災を知らせるのに、警報器が効果を発揮しています。

◆どこにつけるの?
恵庭市では、警報器の設置場所として
(1)寝室
(2)階段(寝室が2階にある場合)
(3)台所
の3カ所が義務付けられています。

問合せ先:消防本部予防課
【電話】33-0990内線7242

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