文字サイズ
自治体の皆さまへ

【今月の特集】9月9日は「救急の日」(1)

1/42

北海道恵庭市

■いざという時のために知っておきたい「119番通報」のマメ知識
日々、私たちの命を守るために活動している、救急車と救急隊。「119番通報」で迅速に駆けつけてくれる、そんな頼もしい存在について、あなたはどのくらい知っていますか?
「救急車を呼んだのに、消防車も来た」。
「急を要する通報なのに、色々なことを聞かれる……」。
知らなくても困らないけど、知っておくと安心。
そんな疑問にお答えします!

▼救急車は何台あるの?
現在、市では4台の救急車を保有しています。うち1台は、非常時のみ運用し、日々の災害には3台の救急車で対応。消防署(有明町)、島松出張所(南島松)、南出張所(和光町)の3署所にそれぞれ1台ずつ配備されており、市内全域をカバーしています。
救急車に乗って現場へ向かう救急隊は、常に3名以上で編成され、うち1名以上は、医師の指示の下に救急救命処置を行える「救急救命士」が乗車することになっています。救急隊は、24時間365日、いつでもあらゆる災害に対応できるように、勤務・訓練をしています。

▼1日何件出動しているの?
このように、市内では3台の救急車が常時活動していますが、では、平均して1日何件の救急出動要請があるか、わかりますか?救急出動は、全国的に見ても年々増えており、恵庭市も例外ではありません。昨年の恵庭市の救急出動は3073件。今年も6月末時点で1478件と、年間3000件に迫る勢いとなっています。これは、1日あたり約8件出動している計算で、10年前と比べると約1・5倍の件数です。今後も、高齢化の進展により救急需要の増大が見込まれています。市民の皆さんには、これまで同様に救急車の適正利用のご協力をお願いします。

▽恵庭市の過去5年の救急出動件数

▼119番通報をすると…
急を要するから119番通報しているのに、電話口でいろいろなことを聞かれる。そんなことを答えている場合じゃないのに……。これまで119番通報をしたことがある人は、こんな気持ちを抱いたことがあるかもしれません。
電話の向こうでは、何が起きているのでしょうか。市内で119番通報をすると、有明町にある消防指令センターに電話が繋がりますので、最初に「どこで、何が起こったか」を伝えてください。外出先などで、正確な住所が分からない場合は、目印となりそうな建物を伝えてください。指令センターの地図から、その情報を頼りに場所を特定することができます。

▼すぐに出動しています
指令センターでは、第一報を受け、どの車両がどこから出動するのが最適かを判断し、出動指令を出します。「どこで、何が起こったか」を聞いただけで、まず出動しているのです。
しかし、出動指令を出した後にも、質問は続いています。「どういう状況なのか」「持病や、かかりつけの病院はあるか」など、患者の状態・情報を聞くことがあります。これは、到着前に現場がどのような状態かを想定し、到着後、救急隊がどの資器材を持っていく必要があるのかを事前に判断するために必要な情報です。

▼安心して電話対応を
先ほどもお伝えした通り、既に救急隊は出動しています。電話で話している間にも、救急隊は現場へ近づいていますので、焦らず、指令員の質問に答えてください。また、傷病者の状況によっては、周囲にいる人(バイスタンダー)に応急処置をお願いすることもあります。その時にはやり方を説明しますので、指示に従って落ち着いて対応してください。

●なぜ、救急車と消防車が一緒に?
皆さんは、救急車のサイレンを聞いて振り返ったときに、救急車と消防車が並んで出動しているところや、街中で一緒に停まっているところを見て、不思議に思ったことはありませんか?これは「救急連携出動」と言い、救急隊の活動支援のために、消防隊も一緒に出動しているのです。
例えば、傷病者が建物3階以上にいるとき、工場や駅などにいて救急車まで搬送距離があるとき、国道や道道など幹線道路へ出動するとき、傷病者の呼吸や心臓が止まっている可能性があるときなど、救急隊3名だけで活動することが困難な場合に出動します。
また、市内の救急車3台がすべて出動していて、さらに救急要請があった場合にも、まず消防隊が出動します。この場合、救急車は千歳市や北広島市などの近隣消防本部から出動してもらうこととなります。市内の救急車が出動すると、現場まで8分程度で到着できますが、市外からだと倍以上の20分程度の時間がかかってしまいます。
到着に時間がかかる間、消防隊は傷病者の管理・観察を救急隊の代わりに行い、後から来た救急隊が速やかに患者を搬送できるように支援しているのです。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU