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【特集】ごみ収集の戸別収集を支える収集員たち(1)

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北海道恵庭市

恵庭市のごみ収集は、他市町村ではめずらしい戸別収集方式を採用しています。
この戸別収集方式は、ごみの収集地点も多くなり、収集にかかる労力も多大なものになります。それを支えているのがごみ収集員の人たち。今回は、ごみ収集員の1日に密着して、実態を紹介します。

◆戸別収集が始まった経緯
戸別収集が始まる前、恵庭市では補助制度を活用したステーション設置によるごみ収集を行っており、各町内会でステーションの管理を行っていました。
しかし、町内会でステーションの管理をするのが難しいとの声が多くなったことから、段階的に戸別収集への移行が始まりました。
その後、平成7年10月に中身が見えない黒いごみ袋から、市が指定する半透明のごみ袋になりました。これは、中身が見えるごみ袋にすることで、危険物などの混入による事故の発生を防止するなどの理由からでした。
ただ、ごみの中身から生活実態や個人情報が見えることが懸念されるようにもなり、戸別収集が加速していき、現在の戸別収集方式となりました。

◆戸別収集とステーション収集の違い
恵庭市に住んでいる人なら当たり前となっている戸別収集。特に戸建て住宅の人であれば、自宅前にごみを排出できることが最大のメリットではないでしょうか。ごみを出す市民にとっては利便性が高いものとなっていますが、そのごみを収集するごみ収集員の立場になってみるとどうでしょうか。どうしてもごみの収集地点が多くなり、収集作業量が増え、収集時間もかかってしまうことが想像できるかと思います。
その他にも、戸別収集と旧来のステーション収集のメリットとデメリットを下記の表にまとめました。比較してみるとステーション収集に比べて、戸別収集の方が収集員の作業量が増えることから、必然的にかかるコストも高くなることがわかります。
昨今は物価高騰で人件費などもあがっており、戸別収集の経費を捻出するためには、皆さんが日頃購入している有料指定ごみ袋などのごみ処理手数料によって維持する必要があるのです。

◆近隣市の動向
石狩管内における各市の収集方式をみてみると、戸別収集を実施している市は恵庭市と石狩市のみとなっています。
戸別収集はごみ出しをしやすいなどのメリットがある一方、ランニングコストが高くなるデメリットがあります。戸別収集のコストを支えているごみ処理手数料について、下図にまとめました。
恵庭市の場合、戸別収集や市単独運営の焼却施設稼働などにより、多くの処理経費が掛かっています。また、1人あたりの収集運搬経費をみてもわかるように、戸別収集を採用している市は6000円台となっており、ステーション収集の市よりも高額なことがわかります。
戸別収集を維持するため、ごみ処理手数料は近隣市よりも比較的高い料金となっています。


※ごみ処理手数料はR6.4.1現在。リサイクル率、収集運搬経費はR3 一般廃棄物実態調査より

問合せ先:ゼロカーボン推進室廃棄物管理課
【電話】33-3131(内線1133)

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