かぜのび通信

14／20

はじめまして。かぜのび館長の大畠ひとみです。「かぜのび通信」として吉野からコラムをお届けします。
旧吉野小学校を改修した「かぜのび」は五十嵐威暢さんのギャラリー兼アトリエです。五十嵐さんは、滝川出身の世界的なアーティストで、作品はニューヨーク近代美術館をはじめ、世界三十カ所以上の公立美術館に永久保存されています。デザイナーとして国内外で活躍され、1994年以降はロサンゼルスで彫刻制作に専念。2004年に帰国し、故郷の北海道で作品の保管場所を探していたところ、旧吉野小と出会うご縁があったそうです。五十嵐さんは吉野小の佇たたずまいに一目惚れ。大作の制作を決意し、作品展示をメインにしたギャラリー兼アトリエとして、2011年に「かぜのび」が誕生することになりました。
閉校前の吉野小を訪れた五十嵐さんは、新十津川の山や自然、田園風景に感動したそうです。子どものころ、馬車で里見峠を越えたことや、総進の河原で子どもだけでキャンプをした真っ暗な夜の思い出も甦(よみがえ)ってきたそうです。
五十嵐さんとその作品に、より多くの方に親しんでいただけるよう、このたび「五十嵐威暢美術館　かぜのび」と施設名称を変更いたしました。
「かぜのびアート塾」と題し、アートとデザインに親しめるワークショップもスタート。9月と10月に開催します。ぜひご参加ください。
かぜのびは、9月末までの開館です。皆さまのお越しをお待ちしています。