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自治体の皆さまへ

健康ワンポイント「高齢期のうつ病と自殺予防を考えましょう」

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北海道新十津川町

厚生労働省は、3月を「自殺対策強化月間」として、自殺防止に向けた集中的な啓発活動を実施しています。
本町では、健康プラン新十津川(第2期)の中に、「新十津川町自殺対策計画」を平成30年度から盛り込み、自殺予防対策を実施してきました。

■本町の自殺の現状
平成25年から令和4年までの10年間に18人の方が自殺しています。男女別年代別でみると、男性は11人で、40代から50代までの働き盛りの年代が多いです。これに対して女性は7人で、80代以上が多く、高齢期の自殺者が多い現状です。
平成22年から令和元年までの標準化死亡比により、全国および北海道と比較すると、本町は自殺が多い状況です。自殺に至る前には、うつ病になる方が多い傾向にあるため、今回は特に、若年層のうつ病とは異なる特徴があり、自殺に至る危険性の高い高齢期のうつ病予防をお伝えします。

■高齢期のうつ病の要因
1 喪失体験…配偶者や友達など身近な人との離別・死別
2 役割の喪失・社会的孤立…定年退職、子どもの独立、住宅ローン完済
3 病気・身体機能の低下…入院や長期療養を伴う病気、物忘れ、動作や反応の鈍化
4 住環境などの変化…転居(子どもとの同居)、施設入所
5 慢性的なストレス…配偶者など家族の介護、経済的問題、人間関係のトラブル、病気の不安、死の恐怖

■高齢期のうつ病予防のヒント
1 1日3回しっかり食べる
バランスのよい食事を規則正しく1日3回食べる。

2 限界と感じる前に休養を取る
疲れた時は休養を取り、体も心もリラックスできる工夫をする。

3 ゆとりのある生活を心掛ける
自分にも他人にも完璧を求めないようにする。物事に優先順位を付け、一つ一つ片付ける。

4 趣味や運動を楽しむ
自分が「やりたい」と思うことをする。何か「するべき」だと無理してやらないようにする。

5 外に出る機会を増やす
会話や趣味を楽しめる仲間を持つ。足腰を鍛え、日常生活の自立度を高める。

自殺のリスク要因を減らしていくためには、一人一人のこころの健康を維持・向上することが必要です。また、一人で悩まず、誰かにまず相談することが大切です。

■相談窓口
・こころの健康相談統一ダイヤル【電話】0570・064・556
・いのちの電話【電話】0120・783・556
・保健福祉課健康推進G【電話】72・2000

担当:保健福祉課

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