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自治体の皆さまへ

≪特集≫「ゼロカーボン」って知ってる?(1)

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北海道新得町

◆「ゼロカーボン」って何?
「ゼロカーボン」とは、地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出量から、森林などの吸収量を差し引いて、排出量と吸収量の合計を実質的にゼロにすることです。
二酸化炭素やメタンといった温室効果ガスは、電気を作ったり、自動車に乗ったりすることによって排出されます。
「ゼロカーボン」の実現に向けては、温室効果ガスの排出量をできるだけ減らすと同時に、森林などによる吸収量を増やし、温室効果ガスの排出量と吸収量をプラスマイナスゼロにし、大気中の温室効果ガスをこれ以上増やさないことが大切です。

『二酸化炭素の排出量と吸収量を同じにする』→『実質ゼロ』

▽二酸化炭素の排出
・自動車の使用
・エアコン、テレビなどの家電製品の使用
・ごみの排出
・化石燃料による発電

▽二酸化炭素の吸収
・森林による吸収
・地上植物による吸収
・海洋、水生植物による吸収

◆「ゼロカーボンシティ宣言」をしているまち、新得町
2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指す「ゼロカーボンシティ宣言」は、全国多くの自治体で宣言されています。
道内では、北海道と道内124自治体が「ゼロカーボンシティ宣言」をしており、十勝管内でも11の自治体が既に宣言をしています。(令和5年3月31日現在)
新得町では令和5年3月23日に「ゼロカーボンシティ宣言」をしました。今後、様々な施策を展開する際には、二酸化炭素排出の削減や吸収量を増加させるように取り組んでいきます。

道内多くの自治体が「ゼロカーボン」に向けて取り組んでいるんだね!

◆「ゼロカーボン」を取り巻く動向
2015年のパリ協定やSDGs(持続可能な開発目標)のクリーンエネルギー化の目標設定などが「ゼロカーボン」推進のきっかけとなり、現在では世界中の政府が積極的にゼロカーボン対策を進めています。
・日本を含む世界各国(EU・アメリカなど)→2050年までに温室効果ガス実質ゼロ
・各国共通した取り組みとして→再生エネルギーの拡大・電気自動車の普及促進 など

※パリ協定
温暖化の上限をプラス1.5℃以内に抑え、温室効果ガスの排出量を抑えることを目的とした国際的な枠組であり、先進国、途上国の区別なくすべての国が取組に参加することとされてます。

◆二酸化炭素の排出量
2014年から2018年までの新得町の二酸化炭素排出量を見ると、徐々に減少する傾向が確認されました。2018年の排出量は71,080トンであり、2014年の78,244トンと比較すると、4年間で9%減少しています。部門別での二酸化炭素排出量を見ると、多少の増減はあるものの、全体的には減少傾向にあり、2014年と2018年を比較した場合、産業以外のすべての部門で減少となりました。

ちなみに、1人の人間が1年間に呼吸で排出する二酸化炭素量は約320g〜370g、ガソリン車を運転した時の二酸化炭素排出量は1kmあたりおよそ176gとなるよ!

◆二酸化炭素の吸収量
新得町はまちの面積の9割近くを森林が占めており、町では森林資源を将来にわたって維持循環していくため、森林整備計画を立てて、植樹等の人工造林事業や良質な森林を育成するための間伐、下草刈り事業などを、適切に行っています。
森林の二酸化炭素吸収量は、森林の成長によってマイナス(吸収)となり、伐採した場合にはプラス(排出)となります。2014年から2018年までの4年間の吸収量を平均すると年間274,801トンの二酸化炭素を吸収している計算になり、排出量を大幅に上回る数値となっています。
ただし、新得町の森林の大部分は国有林が占めており、町有林や私有林等による吸収量は多くありません。このため森林施業の継続とともに町内での省エネ・再エネ導入についても促進していく必要があります。

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