健康一番

10／20

▼テーマ
コロナ社会を元気に

▼今月の担当
すこやかクリニック新篠津
松井　亮

ご存知のように、新型コロナ感染症がインフルエンザ同様の取扱いとなりました。現実は何も変わっていないのですが、社会は何となく気楽なムードになっています。
しかし、人の多い所では引き続きマスク着用が無難です。逆に人気のいない所では、外すべきです。特に高齢者は、呼吸機能が低下しているのでマスクは低酸素を招いて有害です。また、人がいない所でマスクをして散歩やランニングをしたり、1人で車を運転しているのにマスクをかける人がいまだに見られますが、これはムダであり、夏に向かう今とても危険です。
話は変わりますが、最近高齢者の筋肉量、筋力の低下が問題にされています。ふらつきや転倒予防にはそこそこの脚力が必要です。あれこれ筋力訓練は気が重いかもしれませんが、一つだけ簡単な方法をご紹介します。壁やテーブルに手をついて立ち、上半身を曲げないようにして軽く膝の曲げ伸ばし(浅い角度で良い)を反復します。疲れた時点でやめ、翌日は休みます。週に2～3日やれば十分です。慣れてきたら回数を増やせます。
太腿は筋肉量が最も多い所であり、ここが運動の要になります。太腿を鍛えるだけで他の部位の筋力も増すことがわかってきたので便利だと思います。転ばぬ先にやってみてはどうでしょうか。