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村立保育所の運営改革〈幼児教育の推進と利用しやすい保育所を目指して〉

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北海道新篠津村

少子高齢化社会となった現在、本村においても子どもの数が年々減少しており、保育に従事する保育士の確保も難しい状況です。そのような中、幼児教育を推進し、効率的で質の高い保育サービスを提供するためには保育所運営改革が必要です。
そこで、村では、指定管理者制度を活用し、段階的に保育所運営改革を進め、将来的には村内3カ所の保育所を統合して、認定こども園の設立を目指します。

1 保育所運営の現状と課題
村では、へき地保育所(すくすく保育所・たかくら保育所)2カ所と小規模保育所(ひまわり保育所)1カ所を村社会福祉協議会(以下、社協)に管理運営を委託して、保育所を運営しています。
現在、保育所運営を取り巻く環境として、(1)こどもの数の減少(保育所利用者R1=97人→R5=67人)(2)0歳~2歳児の利用者の増加(0歳児の定員3人から6人へ拡大)(3)保育士確保が困難(4)幼児教育ニーズの増加(村外幼稚園等利用者5人)(5)保育サービスの充実(土曜日一日保育、春・夏・冬休みの廃止など)(6)施設の老朽化などの課題が山積しています。
また、社協による保育所運営では、幼児教育の実施と認定こども園への移行が不可能で、常勤の所長が配置されていないため、苦情への適切な対応がなされていない場合もあり、保護者の不満が解消されない状況です。
このような現状を踏まえると保育所の統廃合や保育ニーズへの柔軟な対応が必要となってきます。

○保育所利用者の推移

2 指定管理者候補の選定
村では保育所運営改革を推進するため、本年2月から3月末までの期間、村ホームページで指定管理者を募集し、応募団体数が1団体ありました。
5月2日、プロポーザル審査会を開催し「十分な能力を有する」との審査員(村長・副村長・教育長・社協会長)の評価となり、学校法人小寺学園(釧路管内厚岸町)を指定管理者候補として選定しました。

3 これまでの取組
これまで、へき地保育所ごとの保護者会役員を中心とした説明会を5回、保育所全体の保護者説明会を1回開催しました。今後も必要に応じて保護者への説明会を開催します。

4 保育所運営改革のメリット
幼児教育のノウハウを持った法人と村で培ってきた保育を融合することにより、保育と教育の両方の機能を併せ持った認定こども園へ移行することができます。特に保育所と小学校との連携が強化されます。例えば行事予定表の情報共有やお互いの現場を確認し合うことにより幼小の接続が円滑化されます。
また、認定こども園への移行までには春・夏・冬休みの廃止など保育サービスが充実されるので、現在より利用しやすい教育・保育施設になります。

○保育所運営改革のイメージ

5 全体説明会での意見(抜粋)
〔意見〕指定管理者制度を導入して課題は解決できるのか。保育士不足は変わらないと思います。
〔回答〕解決するために指定管理者を募集し保育所運営改革を進めています。
〔意見〕認定こども園に移行しなくてならない理由は何ですか。
〔回答〕保育サービスの充実と幼児教育を推進し、現在より利用しやすい施設にするためです。
〔意見〕令和6年4月から指定管理者へ移行するには時間がありません。保護者が納得するまで話し合ってほしいです。
〔回答〕今後も説明会を開いて保護者の理解を求めます。
〔意見〕指定管理者候補の施設が休園しています。なぜですか。
〔回答〕解雇した職員の流言により、風評被害を受け休園となった。現在、認定こども園への移行の手続き中で認可され次第再開を目指しています。
〔意見〕保護者に情報開示をしてほしいです。
〔回答〕今後も説明会や会議等で情報を開示します。
〔意見〕すくすく保護者会の人員も減少しているので、草刈りを指定管理者で行ってほしいです。
〔回答〕指定管理者が決定した場合は検討します。
〔意見〕保護者や保育士の意見を聞いて欲しいです。
〔回答〕保護者や保育士の意見を聞きながら、保育所運営改革の理解を求めていきます。

問合せ:住民課福祉係
【電話】57-2111
内線:350

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