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2024年新春会談(1)

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北海道新篠津村

昨年はコロナウイルスによる脅威も静まり、3年ぶりに開催した「青空まつり」をはじめ、忘れかけていた活気を取り戻す、実りと前進ある1年となりました。

そこで今回は新年にあたり、石塚村長とまちづくりや観光業、そしてイベント運営に携わってきた地域おこし協力隊の3名に〝去年を振り返って、そしてこれから〟をテーマに語っていただきました。

▼シューマッハ・トーマス・パトリックさん
「独創的なアイディアでこのまちの手助けをしたい。」
「自分にしかできないことを。」
《Profile》
1983年生まれ。ニュージーランド出身。愛称は「トム」。学生の時に日本へ留学したことをきっかけに海外に興味を持ち、語学指導者として2009年に再来日。東京や札幌で勤務した後、2020年から村地域おこし協力隊(観光振興推進員・村観光協会所属)として採用された。

▼早瀬慶四郎さん
「特産品の可能性を信じ、村のブランド力を向上させる。」
「食を通じた地域活性化を。」
《Profile》
1954年生まれ。札幌市出身。2022年から村地域おこし協力隊(農商工連携推進員・農協へ派遣)として採用。産直市場の営業時は副店長として活動。長年勤務した金融機関で培った経験と人的ネットワークを活かし、村特産品のPRイベントを多岐にわたり開催してきた。

▼山本修さん
「まさに天然プラネタリウム。星降る夜空を観光戦略の柱に。」
「宇宙×まちおこし。広がる夢。」
《Profile》
1956年生まれ。京都府出身。京都府や奈良県の中・高等学校の教員として勤務した後、2023年に村地域おこし協力隊(商工観光推進員・天文台推進担当)として採用された。自ら村へ寄贈した大型望遠鏡をきっかけに、村の星空を新たな観光資源として地域活性化を担う。

〔村長〕まずは皆さんの活動を振り返ってみたいと思います。トムさんからお願いします。

〔トム〕去年はコロナも落ち着いたので楽しく活動ができました。
まずはランタン祭り。何といっても準備が大変でした。年々来場者が増え、去年は1000人を越えてとても期待されているのが分かりました。ランタンが飛んだ時はみんな「綺麗。凄い」って。僕も幸せな気持ちになったのを覚えています。
6月に開催した「電話ボックスのアートイベント」。高齢の方も興味を示してくれて、本当に嬉しかったです。このイベントは形を変えて続けていきたいと思います。
そして「青空まつり」。やっと体験できました。久しぶりだったのでどう準備していたかみんな少し忘れていたけど、村一番のイベントが無事に開催できて子ども達も喜んでくれて本当に良かったです。

〔村長〕そうですね。去年は色んなイベントが開催できました。電話ボックスに絵を描くアイデアはどうやって思いつきました?

〔トム〕電話ボックスは、道路沿いで人目に付く所にあるのに錆びていて「もったいない。寂しいな」って思ったのがきっかけです。海外では商店街のシャッターに絵を描いてまちを明るく、地域活性化している例がいくつかあります。新篠津も同じように色んな場所にアートがあればおもしろいかなと。電話ボックスはその第1回目です。

〔村長〕なるほど。今までもトムさんは「新しのつバーガー」とか、色々と新しいことを企画され、やっぱり少し我々とは違う感性があって、思い付かない様なことをたくさん発案してくれました。とても感心しています。最初の数年はコロナ禍で大変苦労したと思うけれど、その体験を糧に、また今年も頑張ってほしいですね。続いて早瀬さんどうでしょうか。

〔早瀬〕私は、2年前の4月に村に来まして、今年で3年目。金融機関に定年まで勤めていたので、その経験をどこか違う形で活かせないかと思い協力隊に応募しました。村での仕事を通じて一番驚いたのは、農作物の品質の良さと種類の多さ。お米も野菜もクオリティが高いし、農家さんが一生懸命に作っていただいているということを肌で感じています。でも少し買い物が不便かなと。車を走らせれば隣町まですぐ着きますけどね。

〔山本〕そうそう、たこ焼きの粉とソースは売ってるけど、肝心なタコが売ってなかった(笑)。

〔早瀬〕それでも、村の野菜とお米は本当に一級品だと思います。私は農作物の力でこのまちに足を運んでくれるファンをひとりでも増やしたい。そのような思いで産直市場の店づくりを行ってきました。これからも生産者と消費者の両者が喜んでもらえるような働きをしたいですね。

〔村長〕去年は猛暑の影響で農家さんをはじめ、早瀬さんも大変苦労したと思います。キャンプのお客さんも増えていることですし、産直市場で買い物して、温泉も入って、最後に天文台も行って、村を満喫できるプランがあったらおもしろいかもしれない。天文台といえば山本さん。去年はどうでしたか?

〔山本〕これからお世話になりますって村長に挨拶しに来た時もちょうどこの席に座りました。その時は協力隊として働くことにあまり実感がなくて、あれから9ヵ月、早いものです。
今まで教員として40年以上勤めてきましたが、今は勤務体系もやることも全く違うし、もう、人生が変わったような感じです。何より役場の人も住民の方も本当に皆さん親切。感謝の気持ちでいっぱいです。あと、去年の夏は暑かった。北海道はクーラーがないところが多くて大変でした。まだ冬を経験してないんでこの調子だと少し怖いですね。

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