■ASAHIKAWA 100 PRIDEとは?
昨年、市制施行100年を迎えた旭川市。100年の歴史の中で様々な産業が発展してきました。このコーナーでは、その中から「旭川発!全国・世界」へ羽ばたいている逸品をご紹介します!
■工業用マグネトロン 東芝ホクト電子(株)
東芝ホクト電子(株)マグネトロン技術グループマネジャー 菅野晋さん
▽電子レンジで培った技で、世界に貢献
電子レンジは、なぜ食品を加熱できるのでしょうか。電磁波の働きはご存じの方も多いでしょうが、心臓部である磁電管「マグネトロン」は知る人ぞ知る存在です。マグネトロンとは、微弱なマイクロ波を出して食品中の水分子を振動させる機器。その摩擦熱で温まります。
東芝ホクト電子(株)(南5の23)は高効率な電子レンジ用マグネトロンで名を馳(は)せ、現在はその技術を活用し、工業用マグネトロンの技術・製造を展開。同製品は食品や木材の加熱乾燥などに使われ、需要が急伸する合成ダイヤモンドや半導体の製造でも期待されています。
同社の強みは充実した設備と品質評価システム、熟練の認定技能者。これらが品質と耐久性の高い製品を生み、世界シェア35%に上る機種もあります。また、旭川の湿度の低さや豊富な水は、電子部品の製造に適しています。マグネトロンの開発を担う菅野晋(すがのしん)さんは「世界に誇る、業界をリードする技術が旭川で開発されていることを知ってほしいです」と語ります。
さらに詳しい情報はこちら(2次元コードは本紙29ページをご覧ください。)
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