動物園からの手紙【396通目】

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■野生と飼育下の動物たちの違い
今年の雪解けは早かったのですが、4月下旬から気温の低い日が続き、旭山の桜はゴールデンウイークに合わせるかのように満開になりました。旭山動物園では夏期開園が始まり、多くの来園者でにぎわいました。昨年までのコロナ禍でも、行動制限が緩和された時期には大勢の方が来園された日もあったのですが、少し急ぎ足で静かに園内を回られる方がとても多い印象でした。今年のゴールデンウイークは、ゆっくりとした足取りで、おしゃべりしながら楽しまれる方がたくさんいた印象でした。今ではマスクをしていない方がいても、違和感がなくなりました。そういえば5月中旬に野生のエゾシカを見かけたのですが、まだ角がありました。動物園のエゾシカは、4月中旬頃には角が落ちます。屋外で飼育しているので、気温や日照時間は野生と同じ条件なのですが、角が落ちる時期が一か月くらいずれていることになります。そこで、まず1番に思いつくのが栄養状態の違いです。飼育下では食べ物に関して「厳しい冬期間」はありません。冬期間でも必要十分な栄養を得られます。つまり、飼育下では「次の繁殖期に向けて、より早く体の準備を始められる」ということになるのかなと思います。ただ、特に日本の動物は、季節によって栄養状態が変わらないと「春の発情がこなくなって繁殖しなくなる、できなくなる」生き物も多くいるので、飼育下であっても春夏秋冬のリズムを栄養価で反映しなければいけない場合もあります。
今年は、外部の方々と協働で行うイベントや企画をたくさん計画しています。多くの方に関心を持っていただけるように発信していきますので、注目していてくださいね!

■旭山ピックアップ
▽ライオンのぬりえを募集
6/30(金)までにご応募いただいた作品は8/1(火)～31(木)に園内で展示します。台紙のダウンロードや、詳細はこちらから→(2次元コードは本紙11ページをご覧ください。)

▽7/1(土)　56回目の開園記念日
開園記念日には、様々なイベントや催し、特別サービスを行っています。詳細は決まり次第、同園や公式SNS等に掲載します。

■夏期開園日・時間
・10/15(日)まで
9：30～17：15
・10/16(月)～11/3(金)
9：30～16：30
※期間中は無休。いずれも入園は16：00まで。

■旭山動物園をもっと楽しむ
園内イベント詳細は決まり次第、同園HPに掲載

詳細：旭山動物園(東旭川町倉沼)
【電話】36-1104