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【特集】旭川産サツマイモおいしく成長中!(2)

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北海道旭川市

■米作との相性も抜群旭川から世界へ JA東旭川さつまいも部会
▽JA東旭川 さつまいも部会長 鹿野剛(かのたけし)さん
もともと米のみを栽培していましたが、父から経営を引き継ぎ「新しいことに挑んで農地を守りたい」と考えました。その作物を探していたときに、JA東旭川からサツマイモを提案されたのが栽培のきっかけです。主産地では病害で大変だと知っていたので、「北海道産で需要があるなら面白い」と思いました。調べてみると、サツマイモは稲刈りの後に収穫するなど、米作と作業がかぶらず手間が少ないと分かりました。1年目の令和2年にJA東旭川管内の農家4軒で試験栽培を開始。主要作物の米に一点集中するだけではなく、JAとしても目玉となる高収益作物を求めていたので、お互いに手探りで挑戦。売り先も確保していただき、円滑に進みました。
今では旭川でもサツマイモを栽培しやすくなりましたが、やはり旭川は寒冷地のため、生産の安定には、必要な積算気温に達しているかを注視する必要があります。また、春と秋の霜にも要注意です。旭川を産地化させるには、質の良い苗の安定供給が鍵になります。
サツマイモは、旭川の新しい特産になり得ると思います。昨年から東南アジアに輸出していますが、海外で焼き芋は大ブーム。また、幅広い料理に使えるため、可能性が広がります。
JA東旭川が、市内で最も早くサツマイモ栽培に取り組み始め、今では、他のJAにも広がっています。今後は地域全体が協力して、例えば「北限のサツマイモ」とアピールして仲間を増やしていきたいです。

■市内で栽培されている主な品種
▽べにはるか
貯蔵性が高く、貯蔵中に糖度が上がり、味の良い焼き芋や干し芋になります。甘みが強く、ねっとりとした食感が特徴です
▽シルクスイー
比較的新しく登場した品種です。絹(きぬ)(シルク)のように滑らかな舌触りと、しっとりとした甘さがあり、近年人気が高まっています

■食卓でも幅広く活躍手軽なレシピ JAあさひかわ女性部永山支所みそ汁キャラバン隊
▽みそ汁キャラバン隊代表 鶴間智子(つるまさとこ)さん
JAあさひかわのさつまいもブランド化プロジェクトの一環で、農家の女性5人による「みそ汁キャラバン隊」でレシピを考えました。アイデアの源泉は「ジャガイモ料理を応用しよう」というもの。ごはんやコロッケに使っても他の食材の邪魔をしない、パウダーを使用したポタージュは離乳食や介護食にも合うなど、発見がありました。忙しい家庭でも作れるよう手間の少なさを心掛けたので、お試しください。
▽みそ汁キャラバン隊 山川八重子(やまかわやえこ)さん
サツマイモ料理は甘みが強く出てしまうかなと思いましたが、しょうゆや塩、こしょうなどの調味料を効果的に使えば、普段の食卓で楽しみやすくなると分かりました。ジャガイモにはない自然な甘みや粘りのおかげで、餡(あん)作りに最適。今回のレシピで一押しの「さつまいもおはぎ」やジャムなどにアレンジしやすかったです。旭川産のサツマイモを広げていくため、料理方法の情報を充実させていきたいです。
考案したレシピを公開中!(2次元コードは本紙6ページをご覧ください)

■良質な旭川産に出合い秋の看板商品が進化 壺屋総本店
▽代表取締役社長 村本暁宣(むらもとあきのり)さん
旭川産べにはるかと出合い、20年以上も親しまれている人気商品「栗金時」を9月にリニューアルして販売しました。従来は九州や関東産でしたが、より良い原料を求めて数年前から地元産を探していたところ、市を通じてJAあさひかわを紹介され、昨秋1千300kgを供給していただきました。おいしくなった旭川産サツマイモの魅力を知ってもらえるよう貢献したいです。今後の生産拡大に期待しています。
▽和菓子職人 早川啓二(はやかわけいじ)さん
旭川産べにはるかは、くどくない上品な甘さがあり、滑らかな食感です。ねっとり感が特徴で、従来の道外産ベニアズマのほくほく感との違いがはっきり表れています。栗金時は、サツマイモと栗を合わせた餡を生地で包んだ和洋折衷の菓子です。今回のべにはるかは水分量が多めなので、蒸し時間を短くして、しっかり乾燥させるなど工夫しました。おいしくなった今年の栗金時を、ぜひ味わってください。

詳細:農業振興課
【電話】25-7470

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