■主要な施策の推進
6 ともに生き、ともにつくるつきがた
最後に協働・行財政分野について申し上げます。
一つ目は地域コミュニティについてであります。
人口が減少する中、地域におけるコミュニティ活動はますます重要性を増す一方、人口減少が地域コミュニティ機能の低下を招くことが予想されます。行政区活動支援交付金を引き続き有効に活用していただくことで、行政区や町内会活動の活性化と効率的な運営を推進してまいります。
本町のコミュニティ活動の拠点となる施設として計画する「地域拠点施設」については、令和6年度は、施設整備や事業内容、運営方法などを検討する際、民間事業者との対話を通じて、事業者の意見やさまざまな提案を把握するサウンディングを予定しています。このサウンディングにより、公共施設の有効活用や公共事業への民間活力の導入の可能性を検討してまいります。
二つ目はまちおこし・地域活性化についてであります。
ふるさと納税につきましては、令和5年度におきましても全国の多くの皆さんからご支援をいただいていることに改めて感謝を申し上げます。全国からいただいたご支援を次代を担う子どもたちへの支援や基幹産業の農業振興など、町の活性化のために活用させていただくとともに、特産品などの返礼品を通じて月形町のPRを行ってまいります。なお、昨年10月からふるさと納税制度における返礼品の取扱いが厳格化されており、本町におきましても少なからず影響が出ている状況ですが、寄付サイトの増設や返礼品の開発などを行い、ふるさと納税寄附金の維持、増収に努めてまいります。
まちおこし、地域おこしの一翼を担っております地域おこし協力隊につきましては、現在、6名の隊員が着任しておりますが、令和6年度につきましても引き続き募集を行い、移住促進と担い手の確保などに努めてまいります。
また、町の情報発信に必要な公式ホームページは、導入から既に10年以上が経過しており、現在のデジタル化に対応した利便性の高いシステムに更新することとします。
本町の歴史をまとめた「月形町史」は、昭和60年の発刊から40年以上が経過しています。貴重な歴史的資料が時間の経過により失われないように、月形町史編さん委員会を設置し、新たな町史の編さん事務を進めてまいります。
地域の文化芸術を広める活動拠点施設「ツキガタ・アートヴィレッジ」は、廃校利用の新たな活用方法として大きな期待を寄せています。文化、芸術活動を推進していく活動とともに、地域住民との交流やイベント活動も積極的に実施しており、町としても活動支援を行ってまいります。
三つ目は自治体経営についてであります。
財政を取り巻く環境は依然として厳しい状況ではありますが、多様化する町民ニーズへの対応や社会経済情勢の変化に柔軟に対応するため、財源の確保に努めるとともに、既存の事務事業の精査や見直しを行うことにより、次世代にできるだけ重荷を残さぬよう、効率的で無駄のない財政運営に努めてまいります。
公共施設については、施設の老朽化や人口減少に伴い利用需要が変化していることなどを踏まえ、長期的な視点に立って公共施設等総合管理計画の見直しに着手します。
近年、地方自治体における事務量は増加し、業務も専門性が高くなってきていることから、職員の政策形成能力と事務処理能力の向上を図るため、各種の研修受講による職員育成とデジタル技術を活用した業務改善に取り組んでまいります。
また、現在の人口減少や少子高齢化などの社会問題への対応には、南空知による圏域での取り組みが重要となります。質の高いサービスを持続的に提供していくため、行政事務の効率化や経営資源の共同利用などを見据え、構成自治体と連携・協力し、定住自立圏の形成に向けた取り組みを進めてまいります。
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