文字サイズ
自治体の皆さまへ

《特集》暮らしの裏側大公開(1)

3/27

北海道札幌市

今月の特集では、普段見られない地下鉄車両基地やプラスチック選別センター、浄水場や水再生プラザの裏側に潜入。私たちの暮らしがどのように支えられているかを考えていきます。

■市民の移動を支える「地下鉄 東車両基地」

◆私が紹介!
交通局車両課 飯岡(いいおか)さん

▽安全な運行のために日々車両を点検
市営地下鉄南北線、東西線、東豊線を合計すると、1日に50万人以上が利用し、その走行距離は約1万6千kmと、札幌からブラジルまで行ける距離になります。
この東車両基地では東西線の車両を管理していて、朝は始発前の5時から、夜は終電後の0時過ぎから車両を点検します。また、運転手から「走行中いつもと違う感じがした」などの連絡があれば、実際に乗車し、必要に応じて予備の車両に振り替えて点検・修理しますよ。

◆安全のための地下鉄の設備!
毎日の安全な運行のために、たくさんの備えがある地下鉄。普段乗っているときには気付きにくいけれど、実は大きな役割を担っている地下鉄の設備を見ていこう。

▽潜入するのはこの先!
ひばりが丘駅の専用ホームで運転手は車両を下車。車両はそこから1.3km先の車両基地まで、無人自動回送運転で向かいます。

・1車両に3つ 非常通報ボタンを各車両に設置
車両内に急病の方がいたときや、不審物を見つけたときはボタンを押して大きな声で話してください。

・何に使うの! 前の扉も開きます
はしごで車外に避難するための非常用扉を先頭と最後尾の車両に設置。停電しても対応できるよう、手動で開くことができます。

・雨は降らないのに…フロントガラスにワイパーがあります
トンネル内は気温の変化により水滴が落ちてくることも。ワイパーを手で動かして、水滴を拭き取っています。

・直径約1m ゴムタイヤはパンクへの備えも万全
札幌の地下鉄は特注のゴムタイヤを使っていて、振動や騒音が少ないのが特徴です。タイヤの空気圧の低下を自動で見つける装置が線路の数カ所にあり、いち早く異変を察知します。

詳細:交通局車両課
【電話】896-2751

■ごみと資源を分ける「中沼プラスチック選別センター」

◆私が紹介!
大富工業株式会社 中沼プラスチック選別センター職員 柳本(やなぎもと)さん

▽一日にごみ収集車100台分が運ばれる
市内の家庭から排出される容器包装プラスチックは全てこの施設に集まってきます。その量は年間で約3万tに上り、毎日20人のスタッフが手作業により不適物を取り除き梱包してから、最終的にリサイクル事業者に引き渡しています。
選別する物の中には、包丁や注射針といった危険な物が入ってくることもあり、スタッフのけがにつながる恐れもあるので、決して混ぜないようにしてください。

▽分別のポイントは「プラマーク」
容器包装プラスチックは、食料品や日用品などが入っていたプラスチック製の容器・包装・緩衝材で、中身を取り出したり、使ったりした後に不要となるものです。歯ブラシやバケツなども混ざってきますが、これらは製品プラスチックと呼ばれ、現在、市のごみ分けルールでは燃やせるごみとして分別いただき、処理しています。
分別に迷ったときは、「プラマーク」が付いているかいないかがポイント。マークがあれば容器包装プラスチックなので、これを目印に分別してください。

▽もっとできるリサイクル
家庭ごみの「燃やせるごみ」には、約8%も容器包装プラスチックが混入しています。これらを正しく分別することで、より多くの資源をリサイクルすることができます。限りある資源や地球環境を大切にしていくためにも、分別にご協力をお願いします。

◆燃やせるごみとして出されたごみ(年間25.5万t)のうち約16.4%がリサイクル可能な資源物
16.4%の内訳
・容器包装プラスチック 7.7%
・雑がみ 5.8%
・主要古紙 1.9%
・枝、葉、草 0.8%
・びん、缶、ペットボトル 0.2%
参考:家庭ごみ組成調査(令和3年度)

◆容器包装プラスチックが製品に生まれ変わるまで
家庭から出る容器包装プラスチック
・パック、カップ、トレイ
・詰替容器、チューブ

↓1日に約100台がセンターへ

中沼プラスチック選別センター

↓1日に約120tが到着

回転ふるい機で大小2種類に分別

手作業で不適物を取り除く

↓→最後は圧縮梱包→リサイクル工場へ→リサイクル製品に生まれ変わる(いす・プランター・工場用パレット)

不適物はごみとして処理
・燃やせるごみ
・燃やせないごみ
※ペットボトルは資源として処理

◆5/8(月)から施設見学を再開します
申込:各施設に電話
対象:原則10人以上の団体
場所:
〔清掃工場〕
・白石清掃工場 白石区東米里2170【電話】876-1710
・駒岡清掃工場 南区真駒内602【電話】582-9733
・発寒清掃工場 西区発寒15の14【電話】667-5311
〔選別施設〕
・中沼プラスチック選別センター(東区中沼町45)【電話】790-4450
・中沼資源選別センター(東区中沼町45)【電話】790-3253
・駒岡資源選別センター(南区真駒内129)【電話】588-3753

◆WEB(ウェブ)工場見学もおすすめ!
びん、缶、ペットボトルの選別の工程を動画で学べます。
「資源選別センターWEB工場」で検索

◆リチウムイオン電池が使用された家電製品を容器包装プラスチックの日に出さないでください
強い衝撃が加わると発火し、火災につながる恐れがあります。
「札幌 家庭ごみの出し方」で検索

詳細:環境局施設管理課
【電話】211-2922

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU