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市議会の動き(1)

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北海道札幌市

11月29日に招集された第4回定例会の中から、12月5日、6日の代表質問の主な内容や、可決した議案などについてお知らせします。

■第4回定例会(12/11以降に可決した議案)
○令和5年度一般会計補正予算
主に次の内容で総額361億9,700万円を補正するものです。
・学校など市民生活を支える市有施設の光熱費
・物価高騰対応臨時給付金
・札幌生活応援プレミアム商品券事業費
・職員費、子ども医療助成費追加
など、合計47件の議案などを可決しました。

■海外事例を踏まえたGX推進と金融機能強化、「白石こころーど」など自転車道路のネットワーク強化
藤田稔人(ふじたとしひと)(自由民主党)

問:本市と北海道は、日本の再生可能エネルギーの供給基地とアジア・世界の金融センターとなるべく、産学官金の共同事業体を設立し取り組んでいます。市長は、11月に再生可能エネルギー活用と国際金融センターの海外先進地を訪問しましたが、国が創設する資産運用特区の指定に向け、今後の市政にどのように生かしていきますか。
答:資金調達を円滑にする独自の取り組みや、資産運用会社の誘致に関する施策など、海外の先進事例を金融機能の集積に向けたビジネス・生活環境の整備に生かし、GX産業の集積を進めるための施策に反映していきます。

問:本市の魅力をより高めるため、市の特性を生かした自転車利用環境の実現が必要です。「白石こころーど」をはじめとする自転車道路のネットワーク強化を、どのように図っていきますか。
答:自転車活用推進計画案では、既存の自転車道路同士の連携を掲げています。札幌恵庭自転車道線のうち白石区区間の「白石こころーど」は、豊平川方面とのネットワーク強化が有効であり、地域の意向を聞きながら、市有地や既存道路の一部活用などを検討していきます。

■健康寿命延伸と敬老パスの今後の在り方、真駒内駅前地区まちづくり計画
あおいひろみ(民主市民連合)

問:敬老優待乗車証(敬老パス)の変更案が公表されました。慣れ親しまれた事業の変更理由を含め、市民理解が必要だと考えますが、どのように発展させていきますか。
答:敬老パスは、利用できる交通機関や身体的事情による活動量の違いで利用率に大きな偏りがあり、必ずしも幅広い高齢者の健康づくりや社会参加につながっていない面がありました。今後は、より多くの方の健康づくりに役立つ制度へと発展させていきたいと考えています。

問:真駒内駅前地区まちづくり計画の具体化に向け、早期の事業化を目指すべきだと考えますが、どのように取り組んでいきますか。
答:駅に面した街区では、公募型プロポーザルで多様な都市機能の集積を目指すほか、道路や交通広場などの都市計画を進めていきます。また、その西側の街区では、行政機能・公共サービス機能の集積・複合化に向けて、南区複合庁舎の整備にPFIなど民間活力の導入を検討していきます。

■こどもホスピスづくり支援に向けた国との関わり、生涯を通じた歯科口腔(こうくう)保健対策の推進
好井七海(よしいななみ)(公明党)

問:日本ではこどもホスピスという制度がなく、重病の子どもや家族を地域で支援する仕組みがありません。こどもホスピスづくりに対する支援を加速させるためには、国を巻き込む必要があると考えますが、いかがですか。
答:これまでも子ども家庭庁との面談を通じ、こどもホスピスづくりを社会全体で支援する必要性を訴えてきました。今後も、民間団体などと協議し、課題を国に伝え、制度的バックアップが得られるよう働きかけていきます。

問:市民の健康寿命の延伸に向け、生涯を通じた歯科健診をどのように推進しますか。また、乳幼児期、学齢期の健康格差の縮小に向け、虫歯予防につながるフッ化物洗口を進めていくべきだと考えますが、いかがですか。
答:法改正が予定されている国民皆歯科健診に向けた取り組みを踏まえ、生涯を通じた歯科健診の充実に取り組んでいきます。また、保護者や関係職員へ丁寧な説明を行いながらフッ化物洗口の普及に取り組み、子どもたちの健康格差の縮小を目指していきます。

■オリンピック・パラリンピック基金、敬老パスの制度変更案の考え方
長屋(ながや)いずみ(日本共産党)

問:オリンピック・パラリンピック基金の残高は、一般財源からの積み立てと寄付金を合わせて、2022年度末で51億9,884万円となっています。2038年大会の招致も見通せなくなった今、基金条例を改正し、基金残高を一般財源に戻すべきだと考えますが、いかがですか。
答:今後のオリンピック・パラリンピックの招致活動は、競技団体などの地元関係者の意向も確認し、判断します。その結果に応じて、基金の在り方も検討していきます。

問:敬老優待乗車証(敬老パス)の変更案が公表された後、市民から問い合わせが多数寄せられています。これまでの制度と同様、敬老の精神を継承し、健康状態にかかわらず70歳以上の全ての市民を対象とするという考えに変更はありませんか。
答:制度変更後も、これまでの制度の趣旨は受け継ぎ、その対象者も同一と考えています。

■習い事・塾代助成、エゾシカとヒグマ対策
波田大専(はだだいせん)(日本維新の会)

問:親の所得による教育格差の是正、学校外教育の機会の平等を図るために、子どもの習い事・塾代助成事業を段階的にでも始めるべきだと考えますが、いかがですか。
答:本市では、生活に困窮する家庭やひとり親家庭の子どもに対して、学習支援や仲間づくりの後押しを行っています。今後も、さまざまな手法を検討し、子どもが未来を切り開いていく力を育んでいきたいと考えています。

問:野生動物の対策には、捕獲や駆除と併せて農地や市街地への侵入抑制策の徹底が不可欠です。現在の電気柵の設置や草刈りに加えて、赤外線センサーなどを用いた最先端技術も導入するべきだと考えますが、いかがですか。
答:最先端技術の導入は、安全・安心な市民生活の確保に大変有意義である一方、費用対効果を見極める必要もあるため、他自治体の事例などを収集しながら、引き続き検討していきます。

編集:札幌市議会事務局政策調査課
【電話】211-3164【FAX】218-5143
市議会ホームページ:【URL】www.city.sapporo.jp/gikai

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