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東神楽の人

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北海道東神楽町

◆南町花火大会を開催
池内嘉正さん(84)
「花火を見て、子どもたちに笑顔になってもらいたい」。そう話すのは、南町で毎年恒例となっている花火大会を中心となって実施している池内嘉正さん。
池内さんは、大阪出身で、高校を卒業後、税理士を目指し夜間の経理専門学校に通う傍ら、ブラシを取り扱う商社に就職。転機が訪れたのは27歳の時。新商品の仕入れのため60日間のヨーロッパを中心とした世界一周を会社から命じられたことでした。「会社に世界を見て回るか、税理士を目指すのか選べと言われ、悩みながらも広い世界を見てみたい好奇心に動かされました」と当時を振り返ります。
世界一周の際にフランスから持ち帰ったヘアーブラシをアレンジし販売したところ爆発的に売れ、20代にして常務となった池内さんでしたが、35歳の時に販売促進の企画などを行う会社を起業し独立。
57歳で社長を退任し、経営アドバイザーとして後進の指導にあたりながら、60歳から現在も続けている日本や世界の島めぐりを始めました。
「その土地の料理や人とのふれあいが楽しくて続けています」と笑顔を見せます。
平成26年に股関節の手術のため旭川や東神楽を訪れ、その時の印象が良く「住みたい」と思ったと言う池内さん。「東神楽のように、おおらかで目の前に田んぼや山が見えて季節を美しく感じられる場所はない」と平成27年から家を借り毎年5月~10月まで東神楽で過ごしています。「地域の人たちが温かく接してくれたおかげで、東神楽にもたくさんの友達ができました」と嬉しそうに話します。
そのような折、新型コロナウイルスが世界を覆います。池内さんは、子どもたちに夏の思い出と笑顔を贈りたいと考え、近所の人たちと協力して花火大会を令和2年に初めて企画。「子どもたちがキラキラした目で花火を見つめ、帰り際「ありがとう!」と言ってくれたのは本当に嬉しかったです」。
今年で4回目となる南町花火大会。「地域の皆さんに恩返しと感謝の気持ちを込めてがんばります」と池内さんは意気込みを語り、近所の仲間たちと準備を進めています。

◆南町花火大会
8月14日(月)午後7時30分~8時の間の20分

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