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令和6年度町政執行方針 ともに挑戦する栗山新時代の「成長の時」(1)

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北海道栗山町

令和5年栗山町議会3月定例会議で佐々木学町長が町政執行方針を示しました。先人が築いた「ふるさと栗山」の未来を展望し、新年度を栗山新時代の「成長の時」と位置づけ、町政執行に臨む決意を述べました。

◆令和6年度 町政執行方針
はじめに、元日に発生いたしました能登半島地震において、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、今なお不自由な暮らしを余儀なくされている多くの被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
そして、一日も早い復旧と日常を取り戻せるよう、切に願うところであります。
世界的に猛威を振るった新型コロナウイルス感染症が昨年5月、5類感染症に移行となり、「自粛」から「活動」の時へと、徐々に社会全体が回復基調にある中で、今、心に思うことは、町民皆さんへの「感謝」の念であります。
日々最前線で命と健康を守り続けた医療・福祉関係者の皆さん、厳しい経営環境の中、事業を継続し雇用と経済を守り続けた事業者の皆さん、そして、感染拡大防止に努められた町民の皆さん。多くの方々のご理解・ご協力があったからこそ、この未曽有の事態を乗り越えることができたものであり、あらためて心から感謝を申し上げます。
その一方で、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発したエネルギー価格の上昇は、生活必需品や様々なサービスの価格にも影響を及ぼすなど、経済の方向性を大きく変えるものであり、また、その先行きも懸念されているところであります。依然として、厳しい社会情勢に直面しておりますが、今後におきましても、その状況や推移をしっかりと見極めながら、安全・安心な暮らしを支えるための対応に、万全を期してまいります。
さて、私が多くの町民皆さんの力強いご支援を賜り、2期目の町政を担わせていただいてから早や2年が経過しようとしております。
町長就任からこれまでの間、地震や台風など相次ぐ自然災害への対応、そして、今般の新型コロナウイルス感染症との闘いなど、まさに、試練の時を駆け抜けてきたところでありますが、その一方で、ふるさと栗山の未来への基盤づくり、また、栗山赤十字病院の建替や栗山高等学校・北海道介護福祉学校の維持・存続など、先送りのできない町政課題の解決に向けた取組を鋭意進め、その一つひとつが今、ようやく実を結び始めようとしております。
これら一つひとつの動きを確かなものとするため、あらゆる状況を俯瞰しながら、時代の変化に対応した実効性の高い政策を推進し、未来への可能性を実現へと導いてまいります。
新年度の町政執行に当たり、「5つの基本目標」を掲げ、決意を新たに全力で町政を推進してまいります。

▽1「賑わいに満ちたまち」の推進
エネルギー価格高騰の影響が長期化し、厳しい経済状況が続く中、持続可能な地域経済を確立するためには、基幹産業である農業を軸に各産業の体質強化や新たな地域産業の創出など、地域資源を活かした基盤づくりが必要です。
その重点施策として、地域産業を支える担い手の育成、生産性や能率性の高い栗山農業の確立、魅力ある商店街づくりと賑わいの創出、トップセールスによる企業誘致の推進、栗山煉瓦創庫くりふとを核とした新たな関係人口の創出などに取り組みます。
豊かな地域資源を最大限に引き出し、力強く成長する「賑わい満ちたまち」を築きます。

▽2「優しさあふれるまち」の推進
コロナ禍によって日々の生活様式が変化している中、町民一人ひとりが健やかで心豊かに生活するためには、健康意識の高揚や医療供給体制の確保、地域包括ケアシステムの充実など地域全体で支え合う仕組みづくりが必要です。
その重点施策として、生活習慣病予防対策や健康寿命延伸のまちづくりの推進、栗山赤十字病院の建替や医療供給体制の構築、ケアラー支援体制の拡充、地域社会のデジタル化の推進などに取り組みます。
町民誰もが、笑顔たやさず生きがいを持って暮らすことができる「優しさあふれるまち」を築きます。

▽3「夢叶えるまち」の推進
次代を担う子どもたちが、心身とも健やかに成長し、ふるさとに夢と希望を持ちながら活躍し続けるためには、安心して子どもを産み育てられる環境づくりや、栗山らしい教育環境づくりが必要です。
その重点施策として、子育て世代包括支援センターを核とした総合的な子育て支援、栗山の地域資源を活かしたふるさと教育の推進、栗山高校の魅力づくりや北海道介護福祉学校との連携による教育モデルの推進などに取り組みます。
地域全体で子育てをサポートし、子どもたちが元気に活躍できる「夢叶えるまち」を築きます。

▽4「魅力輝くまち」の推進
ふるさとの豊かな自然環境や歴史・文化など、かけがえのない財産を守り、未来につないでいくためには、その魅力を共有し、さらに磨き上げていくことが必要です。
その重点施策として、ハサンベツ里山など自然環境の保全・再生、若者や子育て世代の移住・定住を促進する住環境づくり、文化財や伝統文化の保護・活用、カーボンニュートラル実現に向けた地球温暖化対策の推進などに取り組みます。
受け継がれてきた自然や歴史・文化などを肌で感じながら、守り育てていく「魅力輝くまち」を築きます。

▽5「共に創るまち」の推進
社会情勢の急速な変化や、直面する様々な地域課題に対応するためには、町民と行政との協働による、自立したまちづくりが必要です。
その重点施策として、災害時の情報伝達手段の構築など地域防災力の強化、地域情報の発信拠点となるコミュニティFM放送の活用、南空知圏域など広域連携による地域づくりの推進、女性活躍や男女共同参画の推進などに取り組みます。
また、これら5つの基本目標のほか、行政運営面に関しましては、「栗山町経営改革推進計画※1」に基づく取組はもとより、先の「行政運営に関する調査特別委員会※2」における審査報告を踏まえ、業務の効率化や職場環境の改善、職員の意識改革や能力育成など、組織力強化に向けた取組を計画的かつ着実に進めてまいります。町民と行政が力を結集し、ふるさとの未来を創造していく「共に創るまち」を築きます。
以下、新年度の主要施策の概要を「栗山町第7次総合計画」における分野別政策の基本方針に沿って申し上げます。

※1栗山町経営改革推進計画…第7次栗山町総合計画で目指すまちづくりを推進するための指針。町の財政基盤を維持し、適正な職員数の確保や施設の維持、実施事業の選択、労働生産性の改善などを行い、住民サービスの質の向上を目指します
※2行政運営に関する調査特別委員会…行政手続きの不適正な業務処理が今後発生しないよう町議会による要因・再発防止策に関わる調査が行わました

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