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自治体の皆さまへ

令和6年度 教育行政執行方針(4)

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北海道栗山町

■北海道介護福祉学校
本格的な超高齢社会の入り口となる2025年を1年後に控え、介護人材等の需要がますます高まる一方で、社会経済情勢等の変化により、介護職を目指す人材は減少を続けております。
こうした社会的課題に対して、36年にわたり自治体政策として介護福祉士の養成を行ってきた本町には、道内自治体や介護施設等から大きな期待が寄せられていることから、今後も優れた介護福祉士を養成し、町内をはじめ、全道・全国に向けて中核的介護人材を輩出することを目指し、学生確保及び専門職教育等に努めます。
そのため、特に重視することを3点申し上げます。

◇戦略的学校経営による経営基盤の確立
昨年度策定した「北海道介護福祉学校中期経営戦略」に基づき、戦略性を持って学校経営に取り組み、持続的経営基盤の確立を目指します。
最重要課題である学生確保については、様々な角度から対策を進め、定員充足率向上を図るとともに、特色ある教育カリキュラムの下、確かな知識・技術の習得と国家試験合格率100%を目指し、介護福祉分野の先進事例をもとに、様々な地域課題の基礎的な理解力を身に付けることによる幅広い視野と思考を持った介護福祉士を養成します。
さらに、「地域の介護人材は地域と栗山町で育てる」をテーマとする「介護人材の確保に関する自治体包括連携」の取組をはじめ、町立の専門学校であることの特質を最大限に活かし、自治体や社会福祉法人などとの連携を推進します。

◇本校の教育機能の有効活用と地域に開かれた学校づくり
学生が主体的に取り組む「地域活動研究」で、調査・研究過程における様々な町民との交流をはじめ、学生と町民が共に学ぶ公開講座の実施、ケアラー支援推進に係る連携・協力、社会福祉協議会との連携などを通して地域包括ケアシステム構築の一端を担い、地域に開かれ、町民に期待され、必要とされる学校として実感される取組を進めます。
また、本校の教育機能を活用し、未来の介護人材発掘につながる小中学校での福祉教育を支援するとともに、介護事業所等との連携により介護職員初任者研修を開講し、介護人材の確保に貢献します。

◇栗山高等学校との連携による高専一貫教育プログラムの開発・実証事業の着実な推進
開始2年目となる栗山高校の学校設定科目「栗山と福祉」の取組を推進するため、栗山高校との緊密な連携、協力のもと、地域の中で活躍する人材養成に資する教育プログラムの開発と実践を進め、高・専5年間にわたる継続的な学びを推進します。

◯「栗山と福祉」の授業
令和5年より栗山高校の授業カリキュラムに新設された学校設定科目。介護福祉学校と連携し、福祉に関する教養や知識を深めます

教育委員会といたしましては、町民一人ひとりが生き生きと学び続けることのできる環境づくりに努めるとともに、これまで積み重ねてきたまちの歴史・文化の良さを活かしながら、次代のくりやまを担う子どもたちが「ふるさと栗山」に愛着と誇りを持ち、将来に夢・希望を持って成長することができるよう、町民と連携・協働する教育行政を推進してまいります。
町民の皆さん、議員の皆さん、並びに関係機関・団体の皆さんのご理解とご協力を心からお願い申し上げ、令和6年度の教育行政執行方針といたします。

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