「日本で最も美しい村」連合ニュース VOL.54

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「日本で最も美しい村」連合加盟の長野県原村(はらむら)と、静岡県川根本町(かわねほんちょう)をご紹介します。

■原村
長野県原村は、八ケ岳の裾野のなだらかな傾斜地に広がる高原の村で、標高900～1300mに約8000人が暮らしています。急な山や谷は少なく、村内から東に八ケ岳連峰の雄大な景観を望めるほか、北には蓼科山、北西には北アルプス、西には諏訪湖や入笠山、南には南アルプスや富士山も見渡せる360度のパノラマが広がっています。
昼夜の気温差が大きく晴天率が高いことで、セルリー(セロリ)をはじめとするみずみずしい野菜や色鮮やかで日持ちのする花き栽培も盛んです。
四季折々に姿を変える雄大な八ケ岳の眺めとともに麓に広がる農村風景、自然と調和したペンションや別荘などが点在する北欧を思わせる景観、森林の薫り、澄んだ空気、五感すべてで自然を満喫できます。
また、日本三大奇祭で有名な御柱祭、阿久遺跡などの縄文の史跡、米や家財を保管するナマコ壁の土蔵に漆喰で装飾した鏝絵(こてえ)、古布をよこ糸に織り上げたぼろ機織り・さき織りなどが存在し、伝統文化が息づきます。

■川根本町
静岡県川根本町は、静岡県のほぼ中央に位置し、その大部分を森林が占める緑豊かな町です。北部にそびえる南アルプス最南端の光岳周辺は本州唯一の原生自然環境保全地域に指定されており、町域全体が南アルプスユネスコエコパークの移行地域に登録されています。
連合には、国内屈指の銘茶「川根茶」の茶園景観と、国指定重要無形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産にも登録されている「徳山の盆踊」を地域資源として加盟しています。
町の中心を流れる大井川には、さまざまな吊橋が架かり、中でもエメラルドグリーンのダム湖の上に架かる「夢のつり橋」は多くの観光客の人気を集めています。また、大井川鐵道井川線では、歯車を利用して急勾配を登る国内唯一のアプト式鉄道を一部区間で採用し、ダム湖にぽっかりと浮んでいるような「奥大井湖上駅」などの秘境駅をゆっくりと走ります。そのほか、町内には、「美女づくり」や「若返り」の湯と評される良質な温泉も点在しています。