財務公表

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2023.07.01 北海道歌志内市

市では毎年2回、財政状況を公表しています。今回は令和5年3月31日現在での、令和4年度予算の執行状況を中心に、市の借入金や基金の現況などについてお知らせします。
なお、最終的な令和4年度決算については、令和6年2月号にてお知らせします。

■市の人口
(令和5年3月31日現在)
人口：2,739人
男：1,304人
女：1,435人
世帯数：1,690世帯

●はじめに
市の財政は、一般会計と特別会計、企業会計の3つに分かれています。
一般会計には、市の基本的な経費が計上されており、特別会計では、特定の事業を行うための収支が個別に処理されています。
また、企業会計は、地方公共団体が経営する事業の会計で、本市には市立病院の運営を行う病院事業会計があります。
地方公共団体では、4月から翌年3月末までの会計年度内に全ての収納や支払いを完了することができないため、翌年度の4月と5月を出納整理期間とし、この間に未収金や未払い金の整理を行います。歳入の市債など、収入率や執行率が低くなっている科目があるのは、事業が完了する年度末以降に執行される収支があるためです。
今回お知らせする「財政公表」は、決算額とは異なり、令和5年3月末現在で令和4年度の予算額に対してどのくらい収入があり支出を行ったかを示すもので、出納整理期間における収支を含んでいません。
なお、病院事業会計には出納整理期間がないので、3月末での収支状況が決算となります。

●各会計の予算執行状況
各会計の予算執行状況は表1から表3のとおり、一般会計の収入では予算の94・6%に当たる49億2105万3千円が収入済みで、対する支出は43億1755万2千円と予算の82・3%が執行済みとなっています。
また、市営公共下水道など3つの特別会計は総額で、収入済額が4億2344万8千円、支出済額が4億2226万6千円となっています。
一般会計・特別会計ともに収入済額は、一時転用金などにかかる収入を除いており、支出済額が収入済額を上回っている特別会計については、一般会計からの一時転用金で賄われています。
病院事業会計では収益的収入が支出を上回り、消費税を除いた純利益が2238万7千円となりました。

●市税の収入状況
収入予算の3・7%に当たる市税は、1億9392万6千円の予算額に対し収入済額は1億8219万5千円、94・0%の収入率となってい94ます。
なお、収入内訳は表4のグラフのとおりです。

●市債の状況
市が、多額の資金を必要とするインフラ整備や施設建設など大規模事業を行う場合、国などから事業資金を借り入れます。これが市債で、市の借金になります。
市債現在高の総額は、表5のとおり、全会計あわせて34億8713万2千円となっており、前年同期と比べると3億5396万8千円減少しています。

●基金の状況
市債(市の借金)に対し、市の貯金に相当するのが財政調整基金などの各種基金です。
本市には表6のとおり、目的に応じた基金があります。基金現在高の合計は39億5490万6千円で、前年同期と比べ2億4931万2千円増加しました。

▽表1　一般会計の予算執行状況