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[特集]交通事故のない町をめざして

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北海道比布町

歩行中や運転中、交通事故には至らなかったものの、ヒヤッとした経験はありませんか?そんな経験も、時間が経つと忘れてしまうもの。ですが、次は大きな事故に繋がってしまうかもしれません。
今月は、「交通安全」について今一度考えてみましょう。

■知っていますか?道内の交通事故件数
シートベルト着用率の向上や歩行者の法令遵守などにより、北海道の令和4年交通事故件数は8、457件で、10年前と比べ約43%も減少しました。
しかし、この数字は、一日約20件以上の交通事故が道内で発生している計算で、決して少ない数とは言えません。
いつ、どこで巻き込まれるか、あるいは起こしてしまうか分からない交通事故。一人ひとりが交通ルールやマナーを守ることで防ぐことができます。大人が率先して行動に示すことで、子どもは大人を真似してルールやマナーを守ります。大人が子どもの手本となり、交通安全に対する意識を次の世代へと繋いでいきましょう。

■交通事故死ゼロ2、000日を達成
町では、平成30年3月2日に基線8号付近で発生した死亡事故以来、交通事故死ゼロを継続し、8月24日に2、000日を達成。このことから、北海道知事から感謝状が贈呈されました。
このことは、日頃から啓発活動などにご協力いただいている町交通指導員の皆さん、そして交通安全に対する高い意識を持つ町民の皆さんのおかげです。3、000日に向けて、引き続き交通安全をお願いします。

■それぞれの立場でできること
▼歩行者編
▽自分の存在をアピール
歩行者に関する交通事故は9月下旬から増加する傾向にあり、その多くが、道路横断中に発生しています。
秋はだんだんと日が短くなり、歩行者から車が見えていても、ドライバーが歩行者に気付いているとは限りません。夕暮れから夜間に外出するときは、ドライバーから発見されやすいように、明るい色の服装や反射材を身に着けましょう。
▽横断歩道を渡るときは
横断歩道が近くにある道路では、遠回りでも横断歩道を渡りましょう。必ず左右の安全を確認し、急いでいるからといって信号無視や急な飛び出し、斜め横断はやめましょう。

▼自転車編
▽ヘルメットを着用しましょう
今年4月に道路交通法が改正され、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務になりました。
警察庁によると、北海道の「着用率」はわずか6・4%。全国39位で、全国平均の13・5%を大きく下回っています。
自転車事故で亡くなる方の多くが頭部の損傷によるもので、着用と非着用では致死率が半分以下になるとされています。
転んだときや事故にあったとき、衝撃から頭部を守ってくれるヘルメットを正しく着用しましょう。
▽自転車安全利用五則
(1)車道が原則、左側を通行。歩道は例外、歩行者を優先
(2)交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
(3)夜間はライトを点灯
(4)飲酒運転は禁止
(5)ヘルメットを着用

▼自動車編
▽横断歩道は歩行者優先
横断歩道は歩行者優先です。渡ろうとしている歩行者を見つけたら、必ず止まってください。信号のない横断歩道は、自転車や子どもが飛び出してくるかもしれないため、減速しましょう。
▽飲酒運転は「しない」「させない」
少量の飲酒でも、安全運転に必要な注意力や判断力は奪われてしまいます。「少しくらい飲んだだけだから大丈夫」「仮眠を取ったから問題ない」などと軽く考えてはいけません。
仲間や友人と飲酒するときにはハンドルキーパー(お酒を飲まない人)を決めたり、公共交通機関や運転代行サービスを利用するなどして、飲酒運転は絶対にやめましょう。
▽交通ルールを守りましょう
制限速度やシートベルト着用、一時停止など、決められた交通ルールを守りましょう。運転中の携帯電話やスマートフォンの使用は、道路交通法で禁止されています。

■交通事故を起こさないために
駐在所に寄せられている町民の皆さんの声や、駐在所からのお願いを紹介します。ドライバーの皆さん、一時停止場所ではしっかり止まりましょう。横断歩道に歩行者がいるときは、横断させてあげてください。自転車を利用する皆さん、ヘルメットは唯一自分を守るアイテムですので、着用してください。歩行者の皆さん、反射材を身に着け、斜め横断や車道歩行はやめましょう。慣れた道ほど注意力や安全確認がおろそかになりがちです。私たちの町の交通事故防止は、一人ひとりの交通安全への意識が大切です。よろしくお願いします。
比布駐在所 工藤浩義所長

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