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〔特集〕自分らしく生きる~性の多様性を認め合おう~(1)

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北海道江別市

「女の子はおままごとをして遊ぶもの」「男の子なら電車が好きなはず」「女性はおしとやかに」「男性は強くなくては」などと、性別で決めつけるような言葉を聞いたことはありませんか。
性別は、「男性」と「女性」の2種類だけではなく、身体の性別と異なることもあります。
人はみな、他の人とは違う個性があり、やりたい事や得意な事、好きな事などは異なります。
性別でその人を決めつけることはできないといえます。

・誰もが自分らしく生きたい
近年、「LGBTQ+」や「性的マイノリティ⦅少数者⦆」という言葉を耳にすることが多くなりました。
日本では、LGBTQ+に該当する方は人口の約9%と言われています。11人に1人が該当することになります。
性別で決めつけられるような言葉で人知れず傷ついていたり、社会を生きづらいと感じている方が身近にいるかもしれません。
誰もが自分らしく生きるため、誰もが多様な性のあり方を知り、一人一人が理解を深める必要があります。
今月の特集では、性の多様性について考えます。

◆LGBTQ+に該当する方はどのくらいいるの?
LGBTQ+に該当する方は、日本では人口の8.9%で、この割合は日本における左利きの人とほぼ同じだと言われています。
約11人に1人
※電通ダイバーシティ・ラボ(2021)『LGBTQ+調査2020』より

◆性の多様性の基本知識
◇性のあり方
性のあり方には、4つの要素があります。その組み合わせは多様で、人の数だけあるとも言われています。

・からだの性
出生時に割り当てられた生物学的な性。戸籍に記載されている性別。

・こころの性
自分の性別をどう思っているのかを表す性。男/女のほか、どちらでもある/どちらでもないと思う人もいます。

・表現する性
言葉遣いやファッションなど自分自身を表現する性。

・好きになる性
どの性別を恋愛の対象とするかを表す性。

◇SOGI(読み方:ソジまたはソギ)
どの性別を恋愛の対象とするかを表す「性的指向」と、自分の性別をどう思っているのかを表す「性自認」の頭文字をとった略称です。
どんな性別を好きになるのか、自分自身をどういう性だと認識しているのかという状態を指すため、性別と心の性が同じかどうかに関わらず、全ての人が含まれる考え方です。

性的指向(Sexual Orientaion) + 性自認(Gender Identity) = SOGI

◇Ally(アライ)になろう
Ally(アライ)は、LGBTQ+の当事者に共感し、寄り添いたいと思う人のことをいいます。困り事や問題を抱えている人がいる時に一緒に考え、行動する人です。
一人一人が、多様な性について正しく知り、理解を深め、支援する気持ちを持って相手と接することができれば、皆さんもAlly(アライ)の一人です。

・レインボーフラッグを知っていますか?
レインボーフラッグは、LGBTQ+の象徴で、Ally(アライ)の方が支援の表明として掲げています。
赤(生命)、橙(癒し)、黄(太陽)、緑(自然)、青(平穏と調和)、紫(精神)の意味を持つ6色で構成されています。

◇LGBTQ+(読み方:エル・ジー・ビー・ティー・キュー・プラス)
多様な性のあり方に対する表現の一つです。

・性的指向
Lesbian(レズビアン):こころの性が女性で、恋愛対象も女性
Gay(ゲイ):こころの性が男性で、恋愛対象も男性
Bisexual(バイセクシャル):同性も異性も恋愛対象の人

・性自認
Transgender(トランスジェンダー):からだの性とこころの性が一致せず、こころの性で生きる(ことを望む)人
Questioning(クエスチョニング):こころの性や好きになる性について、迷っている人、決まっていない人、あえて決めていない人

+(プラス):その他、無数に存在する多様な性を表すのが「+(プラス)」です。

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