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令和4年度江別市立病院 決算概要と経営再建への取り組み

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北海道江別市

◆決算概要
令和4年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症の「重点医療機関」として、陽性者の受け入れや発熱外来などの対応に努めました。
入院患者数は前年度を下回ったものの、さまざまな経営改善の取り組みにより診療単価が上昇し、外来では新型コロナウイルス感染症の第7、8波により発熱外来受診者が増加したことにより、患者数が前年度から6527人増加しました。
これらの要因やコロナ関連補助金の増により、病院事業収益全体では前年度から約7億5200万円の増収となりました。
費用面では、感染症対策に伴う診療材料費、物価高騰の影響による光熱水費や燃料費などが増加しました。これらの要因により、病院事業費全体では前年度から約3億7600万円の増加となりました。

◆経営再建への取り組み
市立病院では、組織運営の自律性や柔軟性を高め、院内のガバナンスを強化しながら病院職員一体となって経営再建を進めるため、令和4年4月から地方公営企業法の全部適用に移行しました。新たに着任した病院事業管理者の下で、職員の意欲と元気を引き出す資格取得支援や企画提案型のプロジェクトを立ち上げるなど、経営改善の機運をさらに高める工夫を行いながら、令和3年3月に策定した「江別市立病院経営再建計画~ロードマップ2023」に基づき、計画最終年度である令和5年度での収支均衡に向けて、さまざまな取り組みを行いました。
最重要課題である診療体制の整備については、長い間1名体制であった耳鼻いんこう科の医師が2名体制になったほか、医師の負担軽減と救急患者の市内応需率向上を目的とする内科系2次救急輪番制の構築のため、医師会や市内医療機関との協議を進めました。また、医育大学との関係性強化に向けて、先進的な共同研究に関する協議を重ね、その実現に道筋をつけるなど、取り組みを進めました。さらに、健診センターでは健診システムの導入や高機能肺ドックといった健診メニューの開発により利用者増に努めたほか、ホームページの全面改修により、診療情報や医師をはじめとする採用情報を充実させるなど積極的な情報発信に努めました。
新型コロナウイルス感染症は5類へ移行となりましたが、引き続き感染対策を徹底しながら、市民および近隣住民の皆さんに安全・安心な医療を提供できるよう、病院事業管理者の下、職員一丸となって経営改善の取り組みを着実に進めてまいります。

・令和4年度決算と前年度との比較

令和4年度の繰入金は経営再建支援補助金分が皆減したことなどにより、前年度より4,600万円減少しています。
※令和3年度の一般会計繰入金通常分に、医師確保対策にかかる経営再建支援補助金として7,100万円が含まれています。
※令和3年度に減資を実施したため、令和4年度期首の累積欠損金は8億6,600万円です。

〔病床利用率は休止病床を除いて計算しています〕
※令和2年4月から一般病床224床(△13床)、精神病床37床(△12床)
※令和4年4月から一般病床224床(△13床)、精神病床43床(+6床)

詳細:市立病院管理課財務係
【電話】382—5151

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