〔特集〕地域で輝く 学生のチカラ(1)

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市内には4つの大学があり、約1万人の学生が在籍しています。その中には、学校の外に飛び出して、地域とつながり、活躍する学生がたくさんいます。
今回の特集では、江別で“やってみたい”を実現させる「EBETSUto(エベツト)」と、地域と学生をつなぐ「ジモ×ガク」の活動を紹介します。身近にいる学生たちがどんな活動をしているのか、どんなことを考えているのか、のぞいてみましょう。

◆“江別と”だったらなんでもできる
「EBETSUto(エベツト)」は、市内の大学生が「やってみたい」ことを仲間や市民の皆さんと一緒に実現させていくプロジェクトです。
エベツトに参加したことで、学生時代に江別での思い出をいくつも作ることができたとの声が聞かれています。
令和2年から始まり、現在は23名のメンバーが中心となって活動しています。市内の大学に通う学生であれば、何年生からでも参加することができます。
これまで、ホームページやSNS、ラジオなどで江別の魅力を発信したり、フリーマーケットや演劇イベントの開催、お祭りなどでの縁日ブース、本や音楽など同じ趣味を持った学生や地域の方との交流イベントを行ったりと、幅広く活動しています。
エベツトのホームページやSNSで、活動の様子を発信していますので、ぜひご覧ください。

今回の特集では、江別市出身で今春、卒業を迎える4年生の佐藤大地さんと、入学と同時に江別市に住み始めた大学1年生の齋藤伶菜さんに、エベツトの活動について話を伺いました。
・北翔大学　1年生　齋藤　伶菜(さいとう　れな)さん
・北海道情報大学　4年生　佐藤　大地(さとう　だいち)さん

◇活動を始めたきっかけは?
・佐藤
3年生の時に、所属していたゼミにエベツトで活動していた先輩がいたため、軽い気持ちで参加してみました。最初は、お手伝いをする側として活動に参加していました。4年生になってからは、自分の「やってみたい」と思ったことに取り組んでいます。

・齋藤
大学のオリエンテーションで、市の職員の方がエベツトとジモ×ガク(5ページ参照)の説明をしていたのを聞いて、エベツトを知りました。
市外から引っ越してきたので、地域と関わりを持ちたいと思ったのと、せっかくの大学生活なので、何かやってみたいと思い、SNSでメッセージを送ってみたのがきっかけです。

◇どんな「やってみたい」を実現しましたか?
・佐藤
昨年の9月ごろ「壁画アート」をやりたいと思い、SNSで壁を貸してくれる人を募り、「洗車場」の壁を貸していただきました。
私が下絵を描いて、そこにエベツトの仲間たちと一緒に色を付けて、完成させました。作成中、道行く近隣住民の方や下校中の中学生たちが興味をもって、声をかけてくれたことが印象に残っています。アートで江別を盛り上げることができたと感じています。
今は、1月と2月に開催する「えべつ雪灯小路(ゆきあかりこみち)」というイベントの準備をしています。昨年から始まった、大学や大麻銀座商店街をアイスキャンドルで照らすというイベントで、フリーマーケットも同時開催します。(※インタビューは令和5年12月に実施しました)
仲間集めから準備まで大変ですが、やりがいがあります。

・齋藤
私は参加してからまだ1年経っていませんが、これまでお祭りなどで縁日のお手伝いをしたことがあります。大麻銀座商店街の盆踊り大会やココルクえべつの夏祭りなどで、縁日のブースを出店し、くじや型抜きをしていました。子どもはもちろん、大人の方も来てくれて、地域のいろいろな方と関わることができました。
今までコロナ禍で体感できなかった、お祭り気分を味わえて、とても楽しく充実した時間でした。

◇活動を通して、気持ちの変化はありましたか?
・佐藤
何気なく参加したエベツトでしたが、いろいろな経験を通して、相手に喜んでもらえたり、楽しんでもらえたりすることがうれしいと思うようになりました。自分が企画した「壁画アート」で江別を盛り上げられてよかったです。

・齋藤
何をしたら楽しんでもらえるかなと考えて企画・運営して、実際に来てくれた方々に喜んでもらえた時に、やってよかったなと思えました。
人見知りなのですが、エベツトの仲間や市民の皆さんと関わるうちに、初対面の苦手意識がだんだん少なくなってきたと感じています。

◇今後の「やってみたい」はありますか?
・佐藤
大学を卒業するので、エベツトのメンバーとしての活動も終わりますが、今後も江別市に住み続ける予定なので、後輩のサポートなど、何かしらの形で関わっていけたらいいなと思います。

・齋藤
子どもが好きなので、子どもと関わるイベントにもっと参加したいです。また、絵を描くことも好きなので、自分の趣味を生かして、何かできたらいいなと思っています。

詳細：企画課
【電話】381-1015