令和5年度のまちづくり 教育行政執行方針(2)

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◆4　文化・芸術活動の推進
・文化・芸術活動は、人々に生活の潤いや豊かさを与え、創造性や感性とともに、ふるさとへの愛着・誇りを育んでいく上で大切な営みです。このため、活動の拠点となる田園ホールについては、町民の皆さんのさまざまな活動など利用する方々の視点に立った運営や活動の場づくり、効果的な文化・芸術活動に向けて、計画的な施設・設備の整備に着手します。
・池田町郷土資料館については、子どもたちがふるさとの歴史を知り、将来を考える施設として授業での活用を図るとともに、多くの方に来館いただけるよう、特別展の企画や展示方法の工夫を検討するほか、ゴールデンウイーク期間中も開館日とし、施設の利用促進を図ります。
・子どもたちの文化・芸術などへの関心を高め、豊かな情操を養うため、音楽や演劇などの芸術鑑賞事業を実施します。

◆5　青少年の健全育成
・子どもたちが体験活動を通じて創造性や協調性などを身に付け、夢や目標、ふるさとを愛する心を持って、たくましく健やかに成長することが大切です。このため、さまざまな体験活動を行う「わんぱく体験塾」や異なった学年の児童が一定の期間、共に生活する「通学合宿」については、多くの子どもたちが交流できる場となるよう取り組みを進めるほか、スポーツ活動や体験学習を行う「放課後子ども教室」、地域のボランティアなどの協力による「学び塾」を実施します。
・沖縄県読谷村(よみたんそん)への「小学生道外派遣研修事業」は、コロナ禍の影響により3年間未実施となっていますが、歴史・文化や気候風土などの異なる地域を訪れ、ふるさとの良さの再発見やわが国の歩んできた歴史などを学ぶ貴重な機会であり、義務教育段階で体験・研修することの意義を踏まえ、対象学年を拡充し計画するほか、読谷村の小学生を受け入れする交流事業については、関係者などとも協議しながら取り組みを検討します。

◆6　スポーツ活動の充実
・生涯にわたり、それぞれの興味や目的に応じてスポーツに親しみながら健康の保持や体力向上を図っていく環境づくりが大切です。このため、ペタンクなど4種目の地域対抗スポーツ大会を開催し、スポーツに親しむ機会を提供するとともに、地域の親睦や協働意識の醸成に努めます。
・カーリングについては、施設の適切な維持管理はもとより、小・中学校の授業での取り組みや子どもカーリング大会などを実施します。
・昨年、供用を開始した学校プールは、多くの児童・生徒、地域の方々に利用いただきました。今後とも、授業での利用はもとより、学校教育活動に支障のない範囲で一般開放を行い、町民の皆さんが水に親しめる場の提供に努めるほか、幼児・小学生・大人を対象とした水泳教室を実施します。
・スポーツの活動拠点である総合体育館については、トレーニング機器の更新に向けて、スポーツ振興くじ助成金の活用を検討します。
・「池田町スポーツ施設の整備等計画」が計画期間10年となることから、令和6年度を初年度とする新たな整備等計画を策定します。

◆7　生涯にわたる学習機会の確保・充実
・町民の皆さんが豊かで潤いのある生活を送るとともに、持続可能な地域づくりを進めるためには、生涯を通じ学ぼうとする意欲に応える環境づくりが必要です。このため、多くの町民の皆さんが気軽に本に親しむことができるよう、利用する方々からのご意見などを生かした図書館運営に努め、円滑な蔵書管理や貸出管理業務などによる読書活動の推進を図るとともに、ボランティア団体による活動の場の提供や指定管理者と連携・協力した図書館事業の充実に努めます。
・「遊(ゆう)ゆう大学」については、在校生からのアンケートなどを参考に授業内容を工夫するとともに、入学者の増加に向けた取り組みを検討するなど、町民の皆さんが生き生きと元気に活動できる場としての充実を図ります。

◆むすび　新たな教育スタイルの確立を目指して
子どもたちが笑顔で、生き生きと仲良く学校生活を送りながら、学校行事や少年団活動・部活動などさまざまな場面で活躍する姿を目にすることは、地域に喜びと活力を与えてくれます。
学校関係者や教育行政に携わる者のみならず、地域の方々全てが子どもたちの成長に関わり、それぞれの立場で役割を果たしながら支え育んでいくことが、子どもたちの心に「ふるさと池田への愛着や誇り」を根付かせ、将来の地域社会を担う人材としての育ちにつながります。
教育という営みの全ては子どもたちのためにあるとの思いの下、義務教育終了時15歳の子ども像を保護者の皆さんをはじめ、地域の方々と共有し、現在の池田小学校6年間、池田中学校3年間という枠組みから、もう一歩、二歩前進させる教育政策を推進します。
「小中一貫教育の導入・推進及び義務教育学校設置の基本方針」を策定し、教育委員会として、子どもたちの成長に責任と使命を持って、池田町の新たな教育スタイルの確立を目指していきます。