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岩内ひまわり基金法律事務所 齋藤弁護士の法律豆知識

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北海道泊村

■弁護士ってどう頼んだらいい?
この間、事務所に電話してくれた方から「俺が被害者なのになんだ!」と怒られてしまいました。その人は、弁護士に依頼したかったのに、私が「まず、事務所に来てお話を聞かせてください。」とお伝えしたためです。
確かに、パン屋さんに行って「パンをください!」と言えばパンが買えます。ただ、何か難しい問題に直面して弁護士事務所に行って、「弁護してください!」と言ってもすぐに「はい。お任せください!」とはなりません。どうしてでしょうか?
まず、弁護士と、パン屋さんは、取り扱っているものが異なります。パン屋さんで、扱っているものは、お客さんに提供するために、そこにあるパンです。だから、お客さんが「ください!」と言えば売ってもらえます。また、成立する契約も、お店にはいろいろな人が来ますが、誰に対してもパンの売買契約です。これに比べると、保険に入るとか、家を建てるとかいう場合には、商品が何か決まっていなかったり、契約の内容が決まっていなかったりします。弁護士も同じです。依頼のたびに契約を作ります。そこで、まずよく話を聞いて、その上で契約をすることが必要になります。
また、弁護士の場合、弁護士法に反して契約をすることはできません。契約の前に、名前を聞いたり、事件について聞いたりすることが必要です。
「弁護士は正義の味方じゃないのか!」と言われることがあります。ただ、「正義」というものは、ひとつではありません。困っている人は、「自分が正義だ!」と思って相談に来てくれるのだと思いますが、法的には、その人が正義だとは言い切れないこともあります。そのようなときは、話をよく聞いた上で、「受けられません。」とお断りすることもあります。
以上のように、契約をする前に、どういう契約にするか話し合う必要がありますし、受けることができる事件か確認する必要があるので、事務所に来てもらって、よく話を聞くことが必要です。ちょっと依頼することが難しく感じるかも知れませんが、むしろ話を聞くだけで解決することもありますし、まずはご相談ください。

問合せ:岩内ひまわり基金法律事務所
【電話】0135-61-4777

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