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【特集】あそびが学びの土台をつくる

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北海道浦河町

幼児期は運動機能が急速に発達し、多様な動きを身に付けやすい時期です。しかし、近年では社会環境や生活様式の変化から、現代の幼児は体を動かして遊ぶ機会が減少しているといわれています。
こうした背景を踏まえ町では、平成30年度から札幌国際大学や町内の保育施設と連携し、「幼児期からの学びの土台づくり事業」に取り組んでいます。事業開始から5年、子どもたちの活動量は増加し、一定の効果がみられています。
幼児期の運動遊びをさらに後押しするため、楽しく体を動かし、発達の特性に応じた遊びの取り組みをご紹介します。

■学びの土台づくり事業 これまでの取り組み
さまざまな遊びの中から子どもたちの運動力・集中力など基礎的な能力の獲得を促していけるよう、札幌国際大学幼児教育保育学科の林二士先生による各園の巡回指導や保育士向けの実技講座を実施し、町全体の保育のスキルアップに取り組んできました。
また、全国各地で活躍されている遊びのスペシャリスト・荒牧光子さんを招き、親子ふれあい講座を開催。家庭でできる運動遊びの実践に取り組んでいます。

■浦河町・子どもの活動量調査
町内の幼稚園・保育所に通う園児の平日における活動量では、「毎日60分以上活動している」と答えた家庭は85%と大きく増加、各園における取り組みの効果が見られています。

幼児期運動指針(文部科学省策定)では、「幼児は毎日、合計60分以上楽しく体を動かすこと」が推奨されています。体を動かすことが幼稚園や保育所などでの一過性のものとならないよう、家庭と連携して共に育てる取り組みを進めることが大切です。

◇在園時の子どもの活動量調査(毎日60分以上活動)

◎活動量は31%増加

■子どもの可能性を広げよう!
家庭でもできる運動遊びを紹介!
乳幼児期の遊びは、その子の発達段階に合わせて取り組むことが大切です。町立保育所と地域子育て支援センターでは、身近にあるものを使って家庭でもできる運動遊びのアイデアを町のホームページでも紹介しています。保護者の方も一緒に楽しんで、お子さんとの時間を共有する機会にしてはいかがですか?
(1)家庭でもできる運動遊び
手作り掃除機でお手伝いのごっこ遊び

(2)子どもの発達に合わせたオススメの遊び
ペットボトルのふたにシールを貼って絵あそびおもちゃが完成!

◆札幌国際大学幼児教育保育学科
林 二士 准教授
この5年間の調査で「平日の活動量(幼稚園・保育所・家庭内で運動している時間)」が年々増加している傾向がみられました。
保育現場や家庭で運動遊びの大切さや身体活動の重要性の認識が浸透し、それが子どもたちの活動量に表れたのではないかと考えています。
その一方で、週末の活動量が低い傾向がみられました。家庭では「体を動かして遊ぼう」「運動しよう」と気構えなくても、親子で一緒に公園に遊びに行く、散歩に行く等、「一緒に何かをする」だけで自然と体を動かす機会になります。
また、家庭にあるモノ(タオル・ポリ袋・新聞等)を使って遊ぶこともできます。まずは保護者の皆さんが楽しみながら、子どもたちの「遊びをはじめるきっかけづくり」をしてみてはどうでしょうか。

問い合わせ:役場子育て医療課
【電話】0146-26-9002

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