『言葉と心』
~ふわふわ言葉とちくちく言葉~
ふわふわ言葉:
・ありがとう
・大丈夫?
・よかったね!
・応援しているよ
・助かるよ
・その気持ち分かるよ
ちくちく言葉:
・うざい
・こんなこともできないの?
・最低!
・はぁ?
・むかつく
・バカ
記 倉重 千晶 保健師
相手の言葉で、元気が出たり落ち込んだりした経験は誰もが持っていることでしょう。
では、自分の何気ない言葉が相手の心に影響を及ぼしていることには気づいているでしょうか。
コミュニケーションの鍵は、受け手が握っています。
相手がどのように感じたかで良好なコミュニケーションがとれたかどうかが決まります。
皆さんは「ふわふわ言葉とちくちく言葉」というのを聞いたことがありますか。
これらは近年、子どもたちがコミュニケーションを学ぶ際に使われています。
「ふわふわ言葉」とは、「ありがとう」「すごいね」「一緒にやろうね」など、誰かに言われるとうれしく、気持ちがよくなる言葉で、やる気や元気を与えてくれます。
「ちくちく言葉」は、「むかつく」「バカ」「こんなこともできないの?」など、辛く嫌な気持ちになる言葉で、やる気も元気も奪われます。
相手を褒める場面だけでなく、何かを改善してほしい場合でも「次はこうしてくれると助かるからお願いね」など「ふわふわ言葉」を使うことで、相手に不快を与えずに済みます。
「甘いことばかり言っていられない、厳しく言わないと伝わらない」という考えもありますが、「ちくちく言葉」で心が傷つくのは子どもも大人も同じです。
「ちくちく言葉」が多いと人間関係がギスギスしたものになってしまい、お互いの心が苦しくなります。
子育てや夫婦間、職場や友人関係など、どの場面においても「ふわふわ言葉」を意識することで、気持ちの良いコミュニケーションが図れるといいですね。
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