『大腸がん検診の方法、正しいですか?』
~年に一度の受診が大切です~
■便潜血検査で便を採取する際のポイント
大腸にがんやポリープがあると便がこすれて出血することがあります。この時、血は便の表面に付着します。
↓
便の表面をまんべんなくこすりとります。量の目安は先端の溝が埋まるくらいです。
記 遠藤 加奈 保健師
みなさんは大腸がん検診を受けたことはありますか?
国では、年に一度の大腸がん検診の受診を勧めており、主な検査方法は便潜血検査になります。
◆便潜血検査とは?
自宅で2日分の便をとるだけの簡単な検査です。痛みや食事制限はありません。便を採取する際のポイントを紹介します。
(1)挿さずにこする!
大腸にがんやポリープがあると便が腸内を通る際にこすれて出血することがあります。その時、便の表面に血が付着するため、キットは便に挿さずに表面をこするようにします。(※痔や生理の際は、検査をお控えください。)
(2)先端の溝が埋まるくらいとる!
便のどこに出血が付着するかはわかりません。便の表面を上下左右、まんべんなく全体をこすり、先端の溝が埋まるようにします。
◆大腸がん検診の大切さ
大腸がんの患者数は40歳頃から増え始め、がん死亡原因では女性の1位、男性の2位です。年間5万人以上が亡くなっていますが、早期の大腸がんはほどんど自覚症状がありません。早期発見で95%以上の人が治ると言われていますので、自覚症状のない人も毎年検査することが大切です。
◆検診は受けっぱなしにしない
検査結果が「陽性(+)」で便に出血が付着している場合、大腸がんの疑いがあります。必ず精密検査を受けましょう。
「痔のせいだ」と自己判断して精密検査を受けないのは早期発見の機会を逃す可能性があり、検診を受けた意味がなくなります。必ず、医師の指示を受けましょう。
◆大腸がん検診を受けるには
町で毎年春と秋に開催する集団健診(今年度は11月を予定)や人間ドックなどで受けられます。
詳細は、保健福祉課健康推進係(【電話】67-7320)までお問い合わせください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>