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【特集】清水町の小中一貫教育(1)

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北海道清水町

■令和7年度からスタート
清水町は、令和7年度から小中一貫教育を本格的に実施します。この取り組みによって、これからの義務教育はどのように変化していくのでしょうか。今月号では、「清水町が目指す小中一貫教育の姿」を特集します。

■小中一貫教育の特徴は?
義務教育期間を連続した9年間の教育計画として考え、小・中学校の教員が目指す子ども像を共有します。

◇社会の変化とともに複雑化した教育課題
高度情報化、グローバル化、少子高齢化など、現代社会の急激な変化とともに、学校が抱える課題は多様化・複雑化しています。
なかでも特に、小学校から中学校へ進学する際に、大きな環境の変化に適応できず、不登校や授業についていけないなどの現象が生じる『中1ギャップ』が全国で課題となっています。
この中1ギャップをはじめとする教育課題の解決に向けて、新たに始まった取り組みが『小中一貫教育』です。

◇区切られた教育計画から一貫した教育計画へ
従来の義務教育期間は、「小学校6年間」と「中学校3年間」に区切られた教育計画として考えられてきました。一方、小中一貫教育は、義務教育期間を「連続した9年間の教育計画」として考え、小・中学校の教員が「目指す子ども像を共有」するという特徴があります。

◇小中一貫教育は子どもにも教員にもメリット
小中一貫教育は、子どもにも教員にもメリットがあります。例えば子どもにとっては、小学生の時に中学校の先生と顔見知りになり、コミュニケーションをとることで、中1ギャップの解消につながります。
教員にとっては、9年間を通した子どもの姿や情報の共有ができ、授業力や生徒指導力の向上につながります。
また、全国的にも小中一貫教育は推進され、北海道では27市町村52中学校区が小中一貫型小・中学校を導入(※)しています。

※出典…北海道オープンデータ「義務教育学校の設置及び小中一貫型小学校・中学校の導入状況(令和5年(2023年)5月現在)」

■POINT 国で制度化された3つの教育スタイル
国は、小中一貫教育制度を「併設型小学校・中学校」、「連携型小学校・中学校」、「義務教育学校」の3つのスタイルに分類し、地域の実情に合わせて一貫教育に取り組むことを推奨しています。
清水町が取り入れるスタイルは“併設型小学校・中学校”です。現在使用している校舎をそのまま活用し、これまで通り各学校ごとに校長1人と教職員組織が置かれます。卒業式・入学式・運動会や体育祭などの学校行事も各学校ごとに行います。
小中連携の取り組みを基盤に、同地区の学校間交流が増え、一貫教育へとレベルアップさせるイメージとなります。

[CHECK!!]
・清水町は“併設型小学校・中学校”
・現在使用している校舎をそのまま活用
・学校行事はこれまで通り各学校ごとに行う

◇01 併設型小学校・中学校
特徴:
・学校を設置する者(自治体など)が同一
・各学校に校長1人と教職員組織を置く
・教員は所属する学校の免許状を持つ
・施設形態は問わない

施設形態の種類:
・一体型…校舎が一つorつながっている
・隣接型…校舎が隣接or同一敷地内
・分離型…校舎の距離が離れている

◇02 連携型小学校・中学校
特徴:
・学校を設置する者が複数
・各学校に校長1人と教職員組織を置く
・教員は所属する学校の免許状を持つ
・施設形態は問わない

◇03 義務教育学校
これまでの小学校・中学校とは異なる新たな校種です。
十勝管内では帯広市立大空学園義務教育学校が当てはまります。

特徴:
・修業年限が9年(前期課程6年+後期課程3年)
・1人の校長と1つの教職員組織を置く
・教員は原則として小・中学校の両免許状を持つ
・施設形態は問わない

■清水町が目指す教育目標は?
心かよわせ、互いに響き合う豊かな感性を育む一貫教育

◆15歳の子ども像と身に付けてもらいたい力
清水町は「心かよわせ、互いに響き合う豊かな感性を育む一貫教育」を教育目標としています。
この目標に沿った小中一貫教育のもとで9年間を過ごした子どもたちは、いったいどのような15歳になっているのでしょうか。
ここでは、清水町が目指す「15歳の子ども像」と子どもたちに身に付けてもらいたい力について、ご紹介します。

◇自ら学ぶ子ども
身に付けてもらいたい力:
・知識と技能を習得する力
・思考力・判断力・表現力
・主体的に学習に取り組む力
・家庭学習を習慣づける力

◇元気でたくましい子ども
身に付けてもらいたい力:
・生活リズムを定着させる力
・基礎体力を定着させる力
・学校生活・家庭生活全般を通した忍耐力

◇感性豊かな子ども
身に付けてもらいたい力:
・元気な挨拶ができる力
・創造力・想像力
・コミュニケーション力
・思いやりの心を持つ力
・読書を習慣づける力
・読解力

◇情報リテラシーを身に付けた子ども
身に付けてもらいたい力:
・ICT活用力
・考えながら学ぶ力
・プレゼンテーション力

問合せ:学校教育課
【電話】62・5138

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