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【特集】清水町の小中一貫教育(2)

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北海道清水町

清水町が目指す「15歳の子ども像」は4つあり、それぞれ身に付けてもらいたい力があります。
それでは、その力を身に付けるために、学校では今後どのようなことが予定されているのでしょうか。
今後予定されている授業などについて、ピックアップしてご紹介します。

■PICK UP 中学校教員の出前授業や小中合同授業
◇中学校教員が小学校に来校して、出前授業を行います。小学生のうちから中学校の授業形態に触れることができ、中学校教員と交流する機会となります。また、より専門性の高い授業を受けることで、新たな興味・関心に結びつくことが期待できます。

◇小学生が中学校に行き、中学生が学ぶ姿の見学や合同授業を実施します。小学生にとっては、中学生から新たな刺激を受けて頑張る力につながり、中学生にとっては手本を示す機会となり、学び合いが進むことが期待できます。

■PICK UP 9年間を通した教育計画と教員の連携
◇総合的な学習の時間の「十勝清水学」を通して、清水の「自然」「歴史」「産業・施設」「まち・人」などを学び、故郷への愛着と誇りをもって社会に貢献できる人を育みます。より探求的な学びとなって、主体的な学びにつながることが期待されます。

◇教員に対して小中合同の研修テーマを立て、目指す15歳の子ども像に向けて、9年間の学びの道をつくります。合同テーマとすることで、小学校・中学校の互いの良さを取り入れた授業・指導力の向上や、教員間の連携力向上が期待されます。

■手と手が重なり合う関係から、手を握り合う関係へ
これまでは、小中連携教育として教員同士の手と手が重なり合う関係を築いてきました。
これからは、小中一貫教育として教員同士が「目指す子ども像」を共有し、手を握り合う関係が求められます。
清水町は、教育委員会や小・中学校教員のみなさんを中心に、令和2年度から段階的に準備を進めてきました。
ここでは、教育する側の取り組みと現状について、ピックアップしてご紹介します。

START
[令和2年度]
◆理解を深める1年に
◇検討委員会を設置
教育基本方針、理念と目標、目指す15歳の子ども像、組織体制などを話し合いました。

◇先進校へ視察研修
平成30年4月開校の白糠町立庶路学園を視察。連続した9年間の教育に取り組む学校の姿や子どもたちの様子を見ることができました。

[令和3年度]
◆推進体制を構築し、全体像を共有
教育関係者で全体像を共有し、各組織で今後について話し合いを重ねました。

[令和4年度]
◆一貫教育への土台作り
◇道教委のサポート事業活用
北海道教育委員による小中一貫教育サポート事業を活用。指導や助言を受けたことで、コロナ禍で滞っていた活動が前進しました。

◇教育講演会を開催
令和4年4月開校の帯広市立大空学園義務教育学校長を講師に迎え、小中一貫教育を行うメリットなどを再認識しました。

[令和5年度]
◆中1ギャップ解消への新しい試み
子どもたちが中学校の校舎や教員に親しみを感じられるような機会を設けました。
◇文化祭合唱リハーサル見学
清水小学校5年生が、清水中学校文化祭の合唱リハーサルを見学。合同で第九合唱も行いました。

◇中学校教員による出前授業
御影中学校教員が御影小学校へ行き、音楽の授業を行いました。6年生が教科担任制の授業を体験しました。

[令和6年度]
◆実施へ向けて具体化
本格的なスタートへ向けて、最後の準備期間となります。子どもたちが安心して学べる環境を整えるため、下記を予定して平成30年4月開校の白糠町立います。
・目指す子ども像の具体化
・9年間を見通した教育計画の編成
・小・中学校の相互交流と連携強化

■清水町スタイルの小中一貫教育実現に向けて
山下勇教育長は、令和2年度の準備段階から当時の教育指導幹として、小中一貫教育への取り組みに関わってきました。これまでの道のりを踏まえて、清水町が目指す小中一貫教育の姿について話していただきました。

◇すべては子どもたちと教員のために。
清水町教育委員会
教育長 山下勇

清水町のめざす小中一貫教育は、基礎学力・体力が定着し、自らの夢や目標の実現に向けてたくましく歩む力、思いやりと豊かな感性を身に付けた子どもたちを育むことです。
そのために、小・中学校の9年間を見通した系統的・計画的な教育活動に取り組むとともに、小・中学校が学校経営目標や、目指す子ども像を共有し、小・中学校全教職員で児童生徒の実態を把握、共通した指導や支援に取り組んでいきます。
「清水町スタイルの小中一貫教育」を実現することで、子どもたちの実態や発達段階に応じた教育の充実、中1ギャップの解消、教育の質の向上、特色ある教育活動の実践、教員の授業力や指導力の向上を図ります。
令和6年度は、昨年度までの成果と課題を踏まえ、各推進委員会の組織体制を整備するとともに、事業内容を改善・充実させ、小中一貫教育の意義と良さを実感し、実績を蓄積するなど、令和7年度の本格実施に向けて準備していきます。
また、保護者や地域のみなさんへ向けた説明会の開催や、町の広報紙・ホームページなどで随時情報を発信し、周知してまいります。

■教育活動の様子はこちらからもご覧いただけます
・清水町小中一貫教育通信「きょういく・イッカン」
・清水小学校ブログ
・清水中学校ブログ
・御影小学校ホームページ
・御影中学校ブログ
(※本紙に二次元コードが掲載されています。)

問合せ:学校教育課
【電話】62・5138

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