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自治体の皆さまへ

〔特集〕お口にまつわるいろんなお話(1)

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北海道滝川市

人との接触を極力避ける、消毒の徹底、テレワーク、イベントの自粛、学校・学級の閉鎖…。新型コロナウイルスに対して、私たちはさまざまな感染症対策を講じてきました。5月からは5類感染症へ移行され、マスクの着用は、個人の判断に委ねられるなど、少しずつではありますが、コロナ禍前の日常を取り戻しつつあります。
今、マスクの着用を続けている方も、外した方も、お口の状態はどうなっていますか。ちゃんと健康を保てていますか。

■不正咬合の子どもが増加
ここ数年、市内では「不正咬合(ふせいこうごう)」の子どもが増加しています。不正咬合とは、歯並びやかみ合わせがよくない状態を指す総称で、特に上顎前突(じょうがくぜんとつ)(上の前歯が出ている状態)、過過蓋咬合(かがいこうごう)(かみ合わせたとき、下の前歯が見えていない状態)の子どもが多く見られます。コロナ禍で口を動かす機会が減ったこと、また外遊びが減って家にこもるようになり、姿勢が崩れ、口呼吸が増えたことなどが原因として考えられます。


※データ:「滝川市3歳児歯科検診(平成30年度・令和3年度の結果を抜粋)」

■意外と多いお口の乾燥
今年開催したむし歯予防デーで、口腔(こうくう)水分測定を行った31人中30人の口が「乾燥している」という結果になりました。
実際、市の歯科衛生士に対し「口が渇いてしまう」という相談が増えてきています。加齢をはじめ、食事・水分がとれていないこと、コロナ禍で集まらない・話さないといった口を動かさない生活が続き、唾液の分泌量が減ったことのほか、ストレスや口呼吸などが、原因として考えられます。

■口がぽかんと開いてませんか
マスク生活をはじめとしたさまざまな要因から、口周りの筋力が弱り、口が開いた状態になることで、本来鼻ですべき呼吸を口からしてしまう「口呼吸」が増えています。口呼吸は、上記で取り上げた口の乾燥や不正咬合以外にも、むし歯や歯周病を悪化させます。また、乾いた空気が直接喉に届くため、感染症にかかるリスクを高めてしまいます。


ゲームや勉強をしているとき、仕事で集中しているときなど、つい口呼吸をしていませんか。口呼吸は、先ほど取り上げたかみ合わせや口の乾燥を招くだけでなく、表情筋を低下させたり、歯並びを悪くしたりと、見た目の印象にも影響を与えます。


口の機能の衰え(かめないなど)から、やわらかいものばかり食べるようになり、その結果かむ機能が低下し、さらに口の筋力を低下させるといった悪循環を生みます。やがて食事が楽しめなくなり、食欲の低下から低栄養状態を引き起こし、全身の機能を低下させてしまいます。

【!】「はい」と答えた項目が多いほど、!普段口呼吸をしている可能性あり!

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